空と風、雲と雨   北の大地を駆ける旅 2014/8 北海道
 

4日目 2014年8月11日 暴風雨の宗谷・オホーツク国道を行く

8:35 浜頓別の街を過ぎて、北見神威峠のトンネルを越える。

北海道の山脈は南の襟裳岬から始まって北のこの北見神威岬で終わるという。天候が回復してくれればいいが...

6:15 に稚内のホテルを出発。セイコーマートに寄っておにぎりを買って出発したものの。雨脚はますます強くなってきた。南へ向かうのだがとりあえず宗谷岬を経由して行こうと暴風雨の中最北端へ...

こんな天候でも宗谷岬には人がいた。とても外にでる気はおこらないくらい雨が降っている。

シェルター内にはこのような表示が... ヤバいのでしょうか?でもここまで来たら行くしか無いでしょう。南へ。

台風11号は本州を横断して熱帯低気圧になり日本海を北上する。稚内の朝は暴風雨だった。

雨の中、宗谷・オホーツク国道238号を南下し出逢った風景は、雲間に見える透き通った空の青だった。

10:30頃に紋別を通過した。コムケ湖に近くなって雨がやんだ。

海に向かって走って行く。大きな水たまりを幾つも越えて。コムケ湖にかかる橋にクルマを止めた。

波音が聞こえてきた。そう、この橋を渡れば海なのだ。

サロマ湖畔にクルマを止めた。天候が回復するのはいいけどどこに行くのか全く考えていなかった。ここで暫し作戦タイム。

北海道も何十年も毎年来てると特に行きたい場所ってのが無いので困ってしまう...

コムケ湖の海沿いは砂の道が7Km続いている。数百m先の道が打ち付けた海水で完全に水没していた。普段でも砂で前に進めない事があるこの道。ムリはしない。

道の駅さるふつ公園でトイレに行きたかったが、クルマから出れないほどの雨と風だ。

よく考えるといい場所があった。道の駅から少し南下すれば...  この猿払パーキングシェルターがある。もちろん冬のための設備なのだが雨も風も防げて公衆トイレもある。バッチリである。

ウィンドスクリーンに落ちる雨

荒れたオホーツク海、西に流れていく雨雲

孤独の旅にはこんな風景が必要なのだ

11:32 サロマ湖に向かって走っている。ようやく雲間から青い空が見えてきた。

キムアネップ岬に少し寄ってから、華湖で昼食。いくらとほたての海鮮丼と北海しまえびを食べた。

ここでさっき思いつかなかった行き先を考えた。お腹もいっぱいになってさらに思考停止になってしまい、網走周辺をぶらぶら走ろう!ということになってしまった。一句だと旅心が呼び覚まされたんじゃなかったんかい!

この辺りは丘に駆け上がるだけで楽しい。

常呂の丘に駆け上がって能取岬を望む。こういう雲の日もいい。透き通った青い空が好きだな。

同じ場所へ何度も旅をすれば、以前気付かなかった風景が見えてくるってか。いいこと言うねぇボク。

雨が洗い流した空気は澄んでいる。青空が透き通ってる感じがした。

夏の旅、心に自由を、時にドラマを

風を感じて駆けていた

そして能取岬への道へ...

灯台が見えた。岬からバイクが走ってくる...

北浜駅で空を仰ぐ。朝の暴風雨がウソのようだ。

気持ちいい空と風。

ここでさっきセイコーマートで買った、すじこのおにぎりを食べた。さすがにここまで雨風が酷いと心がめげて来る。食べて少しでも元気を出そうということでひたすら食べた。

相変わらず美味しいけど、やっぱしょっからい(^_^;)

雨が去り、湖畔に静寂がやってきた

雲間から見えた小さな青空が

ふたたび旅心を呼び覚ます

常呂の丘を降りて、能取湖を巡る。

能取岬もいい感じの風景になってきた。

北の空はまだまだ雲が厚い。

能取岬を出て藻琴方面へ向かった。

とにかく青空が見える方へ走っていたのだ。

そして女満別の丘をひたすら駆け巡る。

そして網走湖畔でこの日の旅は終わった。

網走駅に着いてみれば、空には虹。

網走に寄ったら、鮨むらかみです。去年エンジンブローで来れなかったことは友人のOh!さんからマスターは聞いてたみたい。今年もむらかみの鮨を堪能しました。

しばらくこの東浜にいた。空の晴れ間が広がっていく。

とつぜん陽が差してきた。一瞬の夏の日。

夕陽こそ見れなかったが、回復していく天候、透き通った空の色が印象的な旅だった

むらかみの鮨を堪能して大満足のこの日の旅は、423Km  網走のENEOSセルフ番外地で給油して燃費は10.73Km/Lでした。