釧路に宿泊したのは、北太平洋シーサイドラインから、霧多布岬や海沿いの風景を愉しむつもりだったからである。
そして、昨年素晴らしい風景を見た落石岬でゆっくり時をすごしたかった。
しかし、朝の釧路は雨が降り始めていて、天気予報も完全に雨。
向かうはずだった太平洋岸の天気がよくなる見込みは無かった...
釧路に宿泊したのは、北太平洋シーサイドラインから、霧多布岬や海沿いの風景を愉しむつもりだったからである。
そして、昨年素晴らしい風景を見た落石岬でゆっくり時をすごしたかった。
しかし、朝の釧路は雨が降り始めていて、天気予報も完全に雨。
向かうはずだった太平洋岸の天気がよくなる見込みは無かった...
結局北へ向かう...
硫黄山には雲がまとわりついていた。
今日は川湯温泉にでも泊まってみようかな。
5日目 2009年7月21日 曇天の日の悪あがき...
釧路のホテルを5時に出発。
釧路市内はすでにポツポツと雨が降り始めていた。
どっちかと言うと、北の方が天気がよい可能性があるので、国道391号摩周国道を北へ向かった。
釧路湿原脇の原生林の中を走って行く。
6時頃、シラルトロ湖畔でおにぎりの朝食を食べた。
釧路湿原と言うのはいつも霧か天気が悪いところだ。少なくともボクは晴れた釧路湿原は見た事が無い。
セイコーマートのすじこのおにぎりはいつも美味しいなぁ...
そして、霧を期待して行った摩周湖は、湖面までしっかり見えた。
なんてこったい...
行き先に関しては途方に暮れていた。
この道を下れば川湯温泉だ。この摩周第三展望台にはトイレが無いので、川湯温泉駅までいってトイレを借りる事にした。
川湯温泉駅にやってきた。
写真だけ見るとなにやら晴れているような感じに見えるな。
川湯温泉駅にはオーチャードグラスというお店があって、ビーフシチューが美味しいと評判だ。開店は10時なのでもちろん開いていなかったが、駅を掃除するマスターと少し話した。
名物の足湯を見に行って、行き先について考えたがいいアイディアは無く、とりあえず海沿いに国道で出ることにした。
小清水原生花園の前を通ったので、立ち寄ってみることにした。
過去ここでろくな花を見れた事は無い。もう何度来たかよくわからないくらい来ているけど、いつも期待を完全に裏切ってくれる場所だ。
ここで見れる花の解説。ほんとだろうか??
結果としてはそれほど花は無かったけど、過去ないほど花を見る事が出来たのだ。
雲が垂れ込んではいるが、知床半島がなんとか見える。
はまなすが咲いていた。
2カ所くらいだったが、エゾスカシユリも咲いていた。
色とりどりで素朴に咲く原生花園の良さがわかったような感じがする。
この小清水原生花園の砂浜は鳴り砂なのだそうだ。
どうみても鳴るようなきれいさではないが...
まぁ色で判断してはダメだけど、実際には鳴らなかったよ。
クルマで少し走って、涛沸湖沿いのおなじみの場所にクルマを止めた。
国道244号を横断すると、エゾキスゲがもっとも群生する所がある。
花を堪能して、北浜駅へ向かった。
ここの喫茶でお茶でもしようと言う思いつきだったが、営業していなかった。
花をさがして...
弟子屈から道道52号で摩周湖に行ってみた。
どうせなら霧の摩周湖でも見てやれ。という趣向である。
屈斜路湖方面は意外に雲は少なかった。
摩周湖にも花が咲いている。
黄色い花だ。エゾキスゲかエゾカンゾウだろうか?
そして行く当てが無いので、大好きな能取岬で本を読む事にする。
到着すれば晴れていた...
ということを期待していたのだが。
ご覧の通りだ。
天気は好転しそうにない。
まぁ、本でも読んでゆっくりすごそう。
この旅の本は、「アーネスト ヘミングウェイ 海流のなかの島々」である。
曇天のオホーツク海を見ながら、小説のカリブ海に思いを馳せる。
しかし、次第に雨が落ちて来た。
岬を立ち去り、昼食に向かった。
道道76号美岬ラインでいつも立ち寄る農場は、今年はこんな感じだった。
常呂の街に美味しい寿司屋があると言うので行ってみたが、お休みだった。
なので、昨年なまの北海しまえびを食べたお店へもう一度行ってみた。
でも、今度は茹で上げの北海しまえびを頼んだのは言うまでもない。
北海しまえびも美味かったが、塩豚丼もなかなか美味しかった。
国道238号線を走っていると、常呂付近でひときわ目立つ塔がある。
常呂森林公園にある百年記念塔である。
この塔にのぼればサロマ湖も一望できそうだと思っていたが、いままで時間的に訪ねてみることが出来なかったので、この機会に行ってみる事にした。
この塔は高さ30m、海面からの高さは100mである。
しかし、登ってみると展望は最悪。
サロマ湖を見下ろす最高の立地なのだから、もう少し展望の良い構造にすれば良かったのに...
そして、最上部はこんな感じ。
なんとももったいない作りの塔だった。
一階に記帳コーナーがあったので、「これは常呂タワーではなくトホホタワーですね」と書いておいた。
さて、今日は川湯温泉に泊まる事にした。
国道238号から道道591号、道道248号、714号、249号を経由して藻琴峠へ向かった。
女満別付近の農場の道はいつ走っても気持ちいい。
たどり着いた藻琴峠は雲の中。
全然前が見えなかった...
川湯温泉のホクレンで明日に備えて給油して、旅館に入った。
ここの温泉の泉質は最高だ。
露天風呂も森の中って感じで、熊でも出てきそうな感じでした。