美幌峠を出発し、摩周湖へ向かうことにする。

先ほど美幌峠頂上から見えていた、美しいカーブを描いていた道。

この美幌国道243号線を爽快に走る...

美幌峠から摩周湖へ向かう

クルマはまったく見えない。

このワインディングを独り占めだ。

硫黄山の後ろには、屈斜路湖が広がる後方の山には、雲が集まってきたようだ。

天気は下り坂かな?

そろそろこの湖の風景からさよならしよう。

そうだ、神の子池に行ってみよう...

摩周第三展望台からの眺望

国道234号、摩周で道道52号に入る。

摩周湖外輪山までまっすぐの道が続く。

この分だと確実に摩周湖も晴天だ!

霧の無い摩周湖はどんな姿を見せてくれるんだろう...

神秘の蒼い湖、摩周湖

振り返ると、雄阿寒岳、後ろに雌阿寒岳と阿寒富士が見えた。

そうだ、ここは阿寒国立公園の一部なのだ...

神の山「カムイヌプリ」の火口もこの第一展望台からは望むことが出来る。

なにものも寄せ付けない、湖の湖面が風にゆらぐ...

摩周第一展望台へ到着。

どうだ、この神秘の湖の蒼さは...

断崖の小島カムイシュ島もくっきり見える。

摩周湖の裏側への遠い道のり

裏摩周展望台は逆光。そういう問題?

とにかく逆光なのである。

さっきの第一、第三展望台からみたコバルトブルーの湖面はどこ?

あと木が邪魔で、景観はいまいちです。

まぁ、切るわけには行かないから、年々景色が見づらくなるかもしれません。

裏摩周展望台から斜里岳を望む。

さっきまで、斜里岳を覆っていた雲はすっかりなくなっている。

さぁ、神の子池へ行ってみよう。少し走らなきゃならないダートが気がかりだが...

神の子池に向かう道は、道道1115号から分岐するダート4Kmの道のりだ。

フラットなダートなので、穴ぼこにさえ注意すれば大丈夫だ。

でた!観光バスだ。近年有名になって、観光客はどんどん増加しているようだ。端に寄って観光バスをやり過ごす。

ちょっと広い場所で良かったけど、大型の観光バスが来るなんて秘境でもなんでも無いな...

コバルトブルーの屈斜路湖に中島が浮かぶ。

この絶景を見ながら道路を下っていく。

摩周湖はカルデラ湖で世界一の透明度を誇ると言われてきたが、近年ではそうでもないらしい。

近いうちに白老の倶多楽湖に逆転されると言われているそうだ。

人間が過去ヒメマスやニジマスの養殖を試みたつけがここに出ている。

原生林に守られた湖面はどこまでも蒼く、人を近づけることは無い...

摩周第三展望台は第一展望台から3Kmほど北上したところにある。

展望台に上るといきなりこの風景。

青い空に風に舞う雲...

あぁ、なんて美しい...

切り立ったカルデラ壁が湖全体を包む。

周囲は20Kmあるという...

コバルトブルーの湖に浮かぶ神の島 カムイシュ

その向こうに神の山 カムイヌプリ

この展望台から見るカムイヌプリは火口が見えず、カルデラ壁と一体化している。

展望の広がりという面ではこちらの展望台がおすすめです。

正面のカルデラ壁の向こうには、神の子池という青い池があるという...

摩周第三展望台から、神の子池へは直線距離は8Kmほどしかな

いが、実際には62Kmも走る必要がある。

道道52号を下っていくと、BMW M1とすれ違ってビックリ。

道道885号の広大な農地のなかを行く道。

このまままっすぐ走ると、有名な「視界330°地球がま~るく見えるというキャッチフレーズの開陽台」がある。

無論、くだらないのでそんなとこには行かない。

どこまでも続く広大な牧草地と防雪林

養老牛で道道150号に入る。

前方の山に、牛の文字。

ここは養老牛温泉としても有名だ。道道150号はこのまま裏摩周展望台まで続く。

道道150号は清里峠で左折して、カルデラ壁を駆け上る。

展望台に到着。

道も良かったが、駐車場もきれいに整備されている。

裏摩周展望台から見た摩周湖。

ここから見ると、カムイヌプリが伏せた御椀のようだ。

逆側からは勇壮な神の山という感じだったが...

青い清水が湧き出る神の子池

神の子池は摩周湖の地下水が湧き出る湖。

神の湖からの伏流水で出来ているため、神の子池と呼ばれるそうだ。

摩周湖が湖から流れ出す川が全く無いのに、たくさんの雪解け水が流れ込む時期になっても水位が変わらないのは、この神の子池のように湖の周辺に伏流水を湧き出させているからだそうだ。

青が美しい池なのだが、こじんまりしているのと、十二湖の青池などに比べると全然青くないので、あまり過度の期待をして行かないように...

このようにその水は少し青い。

倒木が青い水の中に化石のように沈んでいる。

水温が年間通して8℃と低いため、腐らないそうだ。

時間は16時をまわって、陽が傾いてきた。

うろこ雲が空を覆っている。

ひんやりとした風を切って走る...

9月6日 旅の終わり...

来た道を戻って、美幌峠へ戻ってきた。

知床にあった雲が、こちらへ移動してきたようだ。

17時の夕刻の美幌峠も美しい。

雲で夕陽は見えない...

美幌峠でS2000で旅をする人と出会った。しばし話をして、美幌国道を下る。

今日の宿は、美幌市内のホテルだ。

充実した一日だった。今日見た風景は一生忘れないだろう。