22日は一日雨が確定の日だった。道東道北はすべて雨。

雨、雨、雨。そういう日は美味しいものを食べるに限る。

帯広まで食事した後、宿泊する尾岱沼温泉に戻ってくるだけのルートのはずだった。

しかし、なぜか夕刻の野付半島は晴れていた。

夕刻のトドワラは、空の変化する色彩、そして雲に感動する風景。いつか出会いたかった風景に巡り会えた。

帯広へ向かって...

国道241号に入って、西を目指す。

どこまでも雨、そして霧の風景が続いた...

6日目 2009年7月22日 弟子屈から帯広まで行って、野付半島まで走った日

ゆっくり6:30に出発。

体中イオウの香り...

いい湯でした。肌がすべすべのような気がする。

急ぐわけでもないので、遠回りして屈斜路湖畔を経由して行く。

雨の早朝、砂湯にも人の気配はない。

足寄の道の駅あしょろ銀河ホール21でトイレ休憩。

ここは「ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」の駅の跡である。

松山千春のギャラリーもあるという。

弟子屈から国道243号、道道13号、国道272号経由でオホーツク海沿いの国道244号へ出て、野付半島の道道950号へ向かう。国道244号で交通機動隊の方々と懇親を深める機会があり、かなり時間をロスしたのだった(涙)

これでゴールド免許とはお別れ決定。ものすごく反省致しております...

やっぱり、ゆっくり風景を楽しまなくては。少し心が荒んでいるのかもしれない。

でもこの通りの空になった。気分を切り替えて進む。(ちょっと切り替え切れないが...)

ナラワラとはミズナラの木が塩害で立ち枯れて行く所。

湖面がこんなにも美しい...

運が良ければこのナラワラでタンチョウを見る事が出来る。

2005年には実際にここでタンチョウを見た。

この日はどこにも発見できず...

かなり陽が傾いて来た。

時刻は17:30だった。

トドワラに急がなくては。

しかし、なんて澄んだ空なんだろう。

ただの青空じゃなかった。

雲が踊る空、空を映す湖面が美しいナラワラの風景だった...

今回の旅でトドワラに来るつもりは無かった。

最近のトドワラは立ち枯れたトドマツの木も少なく、トドワラを巡る桟道も規模が小さくなってしまった。

昼間に訪れたら、なんか途方に暮れてしまうような場所なのだ。

ここを酷評する旅人もいる。それはそれでしょうがないが、過去ここでボクは感動の風景を見ている。

今回も野付半島の夕刻は感動の風景を見せてくれるのだろうか?

花が咲く、トドワラへの1.5Kmの道を歩く...

10分ほど歩いて(少し走った)トドワラに到着。

いい感じに空の色が変わって来ていた。

浅い湖面にまっすぐ続く桟橋。

空には印象的な雲。

あぁ、今日はこんな風景に巡り会えた...

トドワラのシンボルと言うべき地帯を桟橋から見た。

すこしくすんだ金色の風景。

東の空が美しい。

何も無いトドワラが、夕刻にはこれほど色彩に富んでいる。

夕刻のドドワラ...

今年もやってきました、「レストラン ホーム」の士幌牛ステーキ

これは300gである。メニューにはアリマセンが、グラム指定でお好みの大きさで焼いてくれます。

赤身のステーキが美味しい。

毎年食べているが、今年は最初に食べた時に匹敵するほど美味しかった。これで4,500円です。

過去、トドワラの感想をこう書いている。

「滅び行く風景...」と。

キャンプをする人たちはいたが、雨の中活動も遅めなのか、人の姿は無し。

足寄ICで道東自動車道へ入って、一気に帯広を目指す。

ここで9時だったのでかなり早く帯広に着いてしまった。

帯広駅で喫茶店に入って11時まで時間をつぶす...

食後は六花亭本店でスィーツと決まっている。

しかし、去年から1Fで売っているケーキは2Fの喫茶で食べられないルールになっていたので、しょうがなくサクサクパイとショートケーキを1Fで立ち食いする。コーヒーは無料。

どうせなら2Fでゆっくり食べたいのだが...

店員さんと話してみると、なんとまた今年から2Fの喫茶で1Fのケーキ類はすべてオーダー可能になったそうだ。

しまった!最初に聞けば良かった...

ここのケーキは安くて美味しい。ミルクが違うんだろうなぁ。

サクサクパイだけを食べる人が多いが、絶対ケーキも食べてみるべきだ。生クリームが最高です。

そしておなかが満足したら、道東自動車道で尾岱沼温泉を目指す。

237Km先である。

阿寒横断道路で晴れ間が見えた。

もしかして、この先は晴れるの??

しかし、山を下ると曇っていた。

まさか、今日は晴れないよね。

野付半島のナラワラに到着。

17:30だった。

そらが何とも言えない色だった。

さっきまでは雲一つなかったが、時間をロスした間にいい感じの雲が出て来ていた。

怪我の功名かも...(涙)

夕刻の野付半島は感動の風景だった。

トドワラを巡るには、この木道を行く。

以前のものはもっと頼りないもので、桟道と呼ぶにふさわしかったが、丈夫で幅広くなった今は木道と読んだ方がしっくりくるかもしれない。

まず、湖面に突き出た桟橋の方向を目指した。

印象的な雲がそらに揺れていた...

太陽に向かって歩く...

何も無いはずの風景だが、ほんとうにここには何も無いのだろうか?