9月10日の朝は濃霧のスタート。朝5時にホテルを出て、道道113号で春菜湖。霧で前が見えないほどだった。
先へ進んで道道142号へ。やっぱり霧は晴れないのでパーキングにクルマをとめて寝ることにした。
うとうとしていると物音が聞こえたので起きてみるとキタキツネが窓のすぐ外を通ったようだった。
9月10日の朝は濃霧のスタート。朝5時にホテルを出て、道道113号で春菜湖。霧で前が見えないほどだった。
先へ進んで道道142号へ。やっぱり霧は晴れないのでパーキングにクルマをとめて寝ることにした。
うとうとしていると物音が聞こえたので起きてみるとキタキツネが窓のすぐ外を通ったようだった。
この道は難読地名が多いが、道道142号を離れて知方学(ちぽまない)去来牛(さるきうし)という集落に向かう道を行く。さらに去来牛へ向かう道から離れて尻羽岬へ向かうダートの道へ入った。
北太平洋シーサイドラインと言うのは十勝の広尾町から根室市のノサップ岬まで全長321kmにも及ぶ海岸線の総称らしいが、道路標識に看板があるのは釧路から根室までの道道142号と道道123号だと思う。
このラインの完走を目指す(???)のなら釧路~厚岸のルートも走っておいたほうが良いだろう。
これから向かう尻羽岬方面を見る。
この先の霧多布付近の海岸線も同じような風景が続くのだ。
濃霧になったり、突然晴れたりの天気が続く。
厚岸の方向は霧だけでなく雲も多い。はたして尻羽岬では晴れてくれるのかどうか...
途中、昆布森の集落は濃霧だった。
セキネップと言う海沿いの展望パーキングに出た。
昆布漁の船が眼下に見えた。
霧が濃くて、海岸線には降りていかなかったが、トド岩、ろうそく岩などの奇岩があるそうだ。
このセキネップ漢字では「賤向夫」と書きます。絶対読めない...
森を抜けて、タウシュベツ橋梁の横に出た。
空は快晴、9月に入った湖面はそこそこの水位があった。
5日目 2008年9月10日 北太平洋シーサイドラインを走って、誰もいない夢の岬へ
北太平洋シーサイドライン 昆布森の道を行く
霧の尻羽岬にて...
霧多布湿原
この日は釧路がスタート地点。霧の朝が長く続いた...
北太平洋シーサイドラインをオープンで走る爽快さ。
そしてたどり着いた夢のような風景の岬。
この感動は忘れられない...
とにかくこの尻羽岬には期待していた。地図を見て眼下に広がる厚岸湾、湾の入り口にある大黒島、その風景が目に浮かんでいた。
ダートを4Km走ってパーキングに着いた。あるのはトイレの建物だけ。
少し歩いてパーキングを振り返って写真を撮った。青空が美しかった...
笹の広がる草原がどこまでも続く...
霧なのか雲なのか...
風に流れていく。
たった一人緑の中を歩いて行く。
霧の中を歩いて、しばらくすると突然晴れる。
晴れた瞬間の風景がすばらしい。
帆かけ岩と言われる付近だと思う...
霧多布とアゼチの岬
さて、尻羽岬の先端までは2Kmの道程。
歩いて行くと道は無い。
笹がわずかにくぼんでいるラインがある。ここが道なのだろうか。
確信は無いがここまで来て戻るのも嫌なので前方の立ち枯れた樹木を目指して歩く...
ジーンズは朝露に濡れた笹をかき分けて進むのでひざまでぐっしょり濡れた。写真にも写っているように虫も多い。ちょっと泣けてきた...
尻羽岬では結局誰とも出会わなかった。
岬の道で土が露出しているところはつるつるの粘土質で滑りやすく注意が必要だった。なるべく草の上を歩いたほうが良いだろう。
この岬には1時間居たことになる。帰りのダートは霧も晴れ明るかった...
湯沸岬(霧多布岬)に再びやってきた。
思ったより霧は晴れていた。
写真は北方を見たところで、突き出た岬は展望台になっている。
海は透き通って底まで見えている。ここは昆布の好漁場であり、この海の色は昆布の色といえる。
湯沸岬灯台(霧多布灯台)周辺は、この日は草刈りの真っ最中だった。
草の香りが岬中に立ち込める。
それにしてもなかなかいい天気になってきた。
岬の先端はどうだろうか...
灯台から200mほど下って行くと、岬の先端部に出る。
岬は晴れていたが、海に落ちて行く岬の岩礁は霧に煙っていた...
霧が絶えず変化する幻想的な風景。
晴れているのに先が見えない、見渡せない、そんな人生のような風景だった...
霧多布より好きなアゼチの岬に足を向けた。
嶮暮帰島も霧に煙っていた。
ここは朝、昆布漁にでる漁船のレースを見下ろせる場所。漁場は早い者勝ちなのだそうだ。
何十艘もの漁船が一斉に漁場へ向かうその景観を一度見てみたいと思っている...
少し戻って、セブンイレブンがあったのでそこで時間をつぶす。店の人や地元の人と話をしてすごした。ここは濃霧が多く、10時以降霧が晴れることが多いらしい。でも、一日中霧の中と言うこともあるそうだ。
7時に見切りで出発。道を進むとかなり前が見えるようになってきた。
道道142号には北太平洋シーサイドラインの表示があった。
約25分歩いてようやく岬の先端部にたどり着く。
厚岸湾の絶景は...見れなかった。
虫と戦いながら30分程度粘ったが、霧が晴れることは無かった。
何も無い岬だった。
ジーンズはびしょびしょに濡れて、虫には攻撃され、大変な目に
あったが、霧が晴れた瞬間の美しさは記憶に残っている...
北太平洋シーサイドライン 恵茶人沼へ向かって走る
Z4Mを待ち構えていたかのようにかもめの編隊が合流。
風に乗って飛ぶかもめと走る...
彼らは爽快を運んできた。
空は青空。申し分ない...
この道で、これほど爽快に晴れ渡ったのは初めてだ...
どこまでも走り続けたい道。
空には風にそよぐシーラス。
オープンドライブを満喫。
実際には岬先端部には案内板のようなものがあるようです。笹にうずもれて私には確認できませんでした。
また、岬先端部へ続く笹のくぼみは2本あり、どうもだれかがクルマでここまで入ってきているようでし
た。このくぼみが無ければ、岬までのルートがわからず行くのを断念したかもしれません。
道道142号から国道44号へ出て厚岸へ。厚岸は尻羽岬から見たように霧の中だったので、道道123号へは向かわず、国道44号、道道506号、道道566号、道道808号経由で霧多布湿原センターへやってきた。
霧多布湿原センターの展望台のベンチに座って、セイコーマートのおにぎりを食べた。いつものように「すじこ」と「しゃけ」だ...
先方には平べったい島が海上に浮かんでいる。左が霧多布岬で、右が嶮暮帰島である。
嶮暮帰島の先端は霧がかぶっていた。
もしかすると、霧多布岬にも霧がかかっているのかもしれない。
また今年も霧多布へやってきた。
あまり期待は無いが、なぜか行くことを止めなかった。
どんな風景が待っているのだろう...
アゼチの岬から霧多布の街を見下ろす。
快晴の天気予報だったが、どうも雲が多い...
高台を降りて、道道142号へ向かう。途中、毎年浜中町役場の裏を通るのだが、ここにいつもS2000がとまっている。
役場の人が乗っているのだろうか?
この道で、これほど爽快に晴れ渡ったのは初めてだ...
どこまでも走り続けたい道。
空には風にそよぐシーラス。
オープンドライブを満喫。
たどり着いた、恵茶人沼(えさしとぬま)は霧の中。
ここへ来る時は必ず霧に霞んでいる...
霧の合間から射す太陽が草地を照らす。
草を食む馬。
霧に霞む湖沼の風景。
突然放り込まれた霧中の箱庭。
現実か夢か...
根室本線 別当賀駅にて...
旅の小休止に僕は駅に立ち寄る。
列車はほとんど来なくてもいい。
人がいない駅がいい。
別当賀駅はそんな駅だった...
誰もいない駅で佇む。
空はどこまでも蒼かった。
流れるシーラスは天候の悪化を告げるものだ
今日は、いつまで青空が見れるのだろうか...
ベルビアモードで写真を二枚撮って、
そして熱いコーヒーを飲んだ...