Z4Mで行く海沿い日本一周の旅 2015/9-10 日本一周
 

旅に出る前日18日夕方、ボクの休暇は確定していませんでした。次の週はシルバーウィークで本来ならお休みなのですが、ある仕事の予定でシルバーウィークとその翌々週に出張する可能性がありました。18日の夜の会議の結果それが無くなったためボクは思い切って休暇を取ることにしました。シルバーウィークは当然として、さらに特別休暇2週間もセットで。ダメって言われるかなと思いながらも、22時に会議が終わって上司に休暇を申請すると疲れているのかあまり考えずにすんなりOKが出ました。やった!(あとが怖い)

さっそく家に帰って出張するため準備していたカバンから旅行用品を取り出して、いつものツーリングに持っていくカバンに詰め込み直します。さて、どこに行こう?昨日までは出張先の欧州で休暇を取ってレンタカーを借りて走り回ることを考えていたため、ドライビングシューズやジャケットなどがカバンに詰め込まれています。明日チケットを買って海外ってのもありかな?などと思ったりもしますが、カラダが勝手にいつもの旅の準備をしてしまいます。仕事で疲れきっていたのでとりあえず3時間くらい寝て起きてから考えることにします。

1日目 2015年9月19日    東京ー浜松

2015年9月19日  休暇が足りるかどうかわからないけど、とりあえず旅に出る

9月19日3時26分、オドメーターは187,215Km。そして旅に出た。

環状8号を南へ、旅の出発点は羽田の東京国際空港。首都高速湾岸環八から湾岸線に乗って横浜方面へ向かった。これが旅の始まりである。

湾岸環八を入ってすぐの海底トンネル。ここを左に行けば東京湾アクアライン。海ほたるへ出る。

東京から横浜方面は湾岸走れば一番海沿いだからね。この旅は都市部の海沿い通過が最大の難所なんだ。

首都高湾岸線を走って、横浜ベイブリッジを渡って幸浦ICで降りる。国道357号経由で野島から昔良く仕事で通った日産の追浜工場付近を駆け抜けて国道16号へ。田浦駅の交差点付近。

2015年9月19日から10月9日までの21日間、Z4Mで海沿い日本一周の旅に出ました。総走行距離は11,781kmでした。

東京を出発し紀伊半島、瀬戸中央道で四国に渡り、本州から九州へ。日本海を北上して北海道へわたり折り返して三陸経由で房総半島、日本の本土海沿いを21日間ひたすら頭を空っぽにして走り続けました。これはその記録です。

ぐるっとまわって、国道134号三浦半島の西岸を北上。スカッと晴れてきた。

逗子の街を走り抜けて、まもなく鎌倉。由比ヶ浜の海が見えてきた。

爽快なんだけど、この先すでに渋滞なんだよね。

西湘バイパスから真鶴方面へ向かいます。

やっぱ時間が気になってふだんからなじみのある真鶴半島はパスしてしまいました(^_^;)

熱海で既に9時。今日はどこまで行けるんだろうか?国道135号を南へ走りますが、少しでも海沿い走ろうと県道109号へ。

ゴルフ好きの方ならご存知の日本有数の屈指の難コース川奈ホテルゴルフコースの横を走り抜けます。この辺のクルマを止めて写真を撮るところといえば伊豆海洋公園の椰子並木ですね。この旅では止まっている時間がほとんど無いためドライビングショットばかりになってしまうので、過去の写真を持ってきてクルマ入りで名所紹介もしていこうと思います。(フォト一句入の写真をクリックすると詳細のWebページが開きます)

松前半島を覆っていた夏の雲。 その下を通過していくコンテナ船。眺めているだけで飽きません。

国道135号を下って行くと、伊豆の白浜から南はキレイな砂浜が多いです。裸足になってゆっくり砂浜を歩くのがオススメです。

これは白浜中央海岸の風景

冬は風待ち船が浮かぶ白浜大浜

そして多々戸浜

入田浜

やはり完全な海沿い一周なんてまず無理ですね。下道とかこだわって走ってたら伊豆半島でこの日は終わりだったかもしれません。ふんいき日本一周で良いやといきなり思った1日目でした。

横須賀の街を走り抜けて観音崎に向かって走る。観音埼灯台より目立つ海上保安庁の東京湾海上交通センターが見えてきた。

あれを灯台と思ってる人は多分多いと思うな。

そして湯河原を抜けて熱海ビーチラインを走ります。ここは最高に気持ちいい道です。空いていればね。

神奈川県道209号、210号、212号、国道134号、県道215号と走って三浦へ。お昼はクルマを止めるとこも見つけにくいところなので普段は滅多に来ることはないです。(仕事では久里浜まではよく来るけど)久しぶりに来たので城ヶ島にも行こうと思ったけど今日中に浜松まで行きたいのでここで止まって写真を撮っただけです。

ふたたび国道135号へ戻って伊豆大川付近を走ります。伊豆高原から北川温泉までは海沿いが気持ちいいです。

弓ヶ浜

鎌倉から稲村ヶ崎、七里ヶ浜、そして江ノ島が見えてきました。サザンの海の世界です。昔話になりますけど会社に入ったころ同期とこのあたりでよく遊んだのです。読んでる人にはどーでもいい話なんですが、オジサンは青春時代のほろ苦い思い出?なんかを回想しながら走ってます。

この先、道路はあまり流れが良くなくてこの先の大磯の先で西湘バイパスに入るまでは景色も道もイマイチの道が続きます。

白浜中央海岸、夜もいいです。

美しい砂浜が続きます

外浦海岸

弓ヶ浜から石廊崎までの県道16号までの海沿いドライブは素晴らしいですよ。

伊豆最南端石廊崎

マーガレットライン沿いにある「びゃく」で昼食にしました。おながだいが美味かった。(いまはこの店はありません)

ここで食事をしながらこの旅のルールを考えました。

基本的なルールはこんな感じです。


1. 日本本土(離島航路整備法第2条第1項に定められている)「本州、北海道、四国、九州」の海沿いを走る国道・県道をなるべく走ること

2. 盲腸線は走らない(つまり行き止まりの道路は対象外)

3. 橋で繋がった離島は対象外

4. 夜はなるべく走らない(景色が見えないドライブはダメなので)


とにかく休暇は21日間くらい。海沿いをちゃんと走れば日本一周は12500キロとしても21日間だと1日で600キロ弱走らねばなりません。夜は走らないのだからこの旅、写真を撮る暇も食事をしている時間もあまりない旅になりそうです。


国道136号マーガレットラインを快走し、海に出たところが雲見海岸。伊豆から海越しに富士山が望めます。

松崎から国道136号を北上します。海沿いを行くには土肥から県道17号を走るのですが、土砂崩れがあったようで通行止め、船原峠を掛け上げって西伊豆スカイラインを経由して戸田に降りるルートを走らざる得ません。

もうすでに真鶴半島をパスしているのでいいんですが、なんとなく残念。

この西伊豆スカイラインはボクの選ぶ「日本最高のドライビングロードの3位」です。ぜひリンク先もお読みください。ちなみに1位も「伊豆スカイライン」ですが、この旅では走らないのでご紹介はしません。

伊豆スカイラインはこの富士山が見えるコーナーが最高です。

戸田峠から県道18号で海沿いに降りて、県道17号を沼津に向け北上します。

この道も海越しに富士山がよく見える気持ちの良い道です。

さて、沼津から先があまり楽しくない混雑した道が続きます。

国道480号、県道380号で西へ、海沿いを走るけれども松林で海は見えません。

富士市からは国道1号。東名高速と交差しながら由比海岸を走ります。

クルマが多すぎて楽しくない...

清水で渋滞に巻き込まれ、三保の松原に行こうとして大渋滞にハマって引き返します。国道150号で焼津を越えて御前崎へ向かっています。石部海上橋のある県道414号は災害通行止めで通りぬけ出来ないので走りません。

そろそろ、今日の宿も探さねばなりません。この旅では極力暗くなって景色が見えない時間には旅をしないことに決めました。景色が見えないところを走ってもそこを旅した記憶が残らないからです。

御前崎に着いたのは日没直前でした。

太平洋の西に日が沈んでいきます。

なんとか今日の宿が浜松に見つかりました。国道150号をひた走り、浜松の街に向かって1日目の旅が終わりました。写真は浜岡原発付近です。

この日の走行距離は562.2kmでした。シルバーウィークの渋滞は思った以上に凄いですね。明日は名古屋、四日市、津などを越えねばなりません。伊勢も当然渋滞しているでしょう。キビシイ旅が予想され憂鬱になってしまいました。浜松も駐車場がなかなか見つからず1時間くらい彷徨いましたし、疲れきった初日でした。

3時に起床。さてどこに行こうか?しばらく考えようとしたが、頭が考えることを拒否している。やっぱり漠然と以前から考えていた日本一周をすることにしよう。海沿いに走れば何も考えずに走れるからね。

Z4Mのトランクにカバンとカメラを放り込んで、暫し考えてウィンドブレーカーの下に着る薄手のダウンジャケットを追加しました。