春の瀬戸内・九州の旅 2014/GW 中国・九州
 

2日目 2014年4月27日 冴えない天気の南九州を駆け巡る旅

第一球磨川橋梁を見に行きます。肥薩線は球磨川を4回越えるそうですが、その一つがこの橋梁でもっとも絵になる鉄道ファンに人気のある橋です。この橋はピン結合方式のトラス橋でトランケート式と呼ばれる型式です。鉄橋が川に対して斜角がついていて斜めに川を渡っています。これは急流に逆らわない橋脚の設計であり昔はこの方式が各地で採用されていましたが、いまでは同じ路線の第二球磨川橋梁とともに、全国に二つしか残っていないといわれています。

国道の対岸の道をゆっくり旅する。少し狭いが地元と触れ合える道なのです。

夜明け前に下関のホテルを出た。

途中コースをミスして下関の狭い道に入り込んで朝から苦労した旅の出発。

関門橋でちょうど夜明けだった。上る朝陽を見ながら旅のステージは九州に入る。

撤去工事が進む荒瀬ダムが見えてきた。2015年の春までに撤去との計画だったけど、とても終わる気はしないね(^_^;)

撤去工事の真横を通り過ぎていきます。

朝から天気はすぐれなかった。少しでも天気がいいところを探して走り続けようと南を目指した。

熊本の山中を抜けて、曇り空の鹿児島を駆け抜けた日。

国道219号を川沿いに走り抜け、人吉の町に抜けました。南に向かうならここから国道221号の人吉ループ、えびのループを越えて行くのが普通ですが、今回は山を違う道で山を越えます。

まずは大畑駅近くの人吉梅園に立ち寄りました。ここは以前素晴らしい桜を見たところです。

さて矢岳駅で、一休みしたらさらに南下して矢岳高原に向かう。しかしナビでは道は繋がっていない。

悩みながら肥薩線の踏切を越えていく。

曇り空と葉桜。静かな里山の風景の中でしばし佇んでいました。

曇り空だとやっぱり気分が乗らない。肥薩線の坂本駅で早くも休憩。

人吉梅園から南下して矢岳駅を目指します。

痛恨のミスコースで極狭路に迷い込みます(^_^;)

こ苦労しましたがなんとか矢岳駅に到着。ここはSLの展示もある雰囲気がいい山間の駅です。

矢岳高原からは県道408号になる。えびの高原に向けて一気に下っていく。

加久藤盆地を見下ろしながら下っていく。霧島連山には雲がかかっていた。

県道408号から国道447号で京町温泉へ。国道268号を南下していく。栗野温泉まで南下してこがねロードに入って西へ向かってたどり着いたのは、曽木の滝です。

曽木の滝(そぎのたき)は鹿児島県伊佐市南部の川内川上流にある滝で、高さ12m、滝の幅は210mと広く、「東洋のナイアガラ」と呼ばれてもいます。ナイアガラは言いすぎですね(^_^;)

滝の1.5km下流には渇水期の5月から9月だけダム湖の底から姿を現す曽木発電所(第二発電所)跡があります。曽木発電所は、明治42年に竣工しその出力は当時国内でも最大級のものだったのだそう。

曽木の滝を出てこがねロードを走って、国道267号を南下していく。

国道267号から県道402号、国道504号、県道51号を経由してやってきたのは、藺牟田池(いむたいけ)である。観光案内の看板に池と円すい形の美しい火山の写真があって、それにひかれてやってきたのだが...

イマイチだった。天気のせいもあるけどさ(^_^;)

さらに南下して、佐多伊座敷まで。港は風景が見える所は特に無い。

最後は根占風力発電所まで行った。ちょっとさえない旅の終わり...

九州道を南下して八代ICで降りた。国道3号から国道219号へ入って人吉を目指す。

山間部に入る前にセブンイレブンでサンドイッチとホットコーヒーを調達。

球磨川に沿って走る国道219号。九州道とJR肥薩線が川を縫いながら並走していく。

ツーリングマップルでは道は続いているように書かれていた。実際に矢岳高原までスムーズに行くことが出来た。

滝の上に掛かる県道404号の橋である曽木大橋は2012年以降に撤去される予定だという。この橋日本の滝百選の選定作業が行われた際には、「上流の橋で景観が台無し」とされて選から漏れる原因になったらしい。ボクは好きだけどなぁ。

ここは直径1Kmの火山湖で、ぐるっと一周しただけになってしまった。

藺牟田池を出て、少しでも天気が良さそうな大隅半島へ向かうことにした。県道42号、県道25号、県道57号経由で九州道姶良ICへ、姶良ICから東九州道の終点の曽於弥五郎ICまでいって、県道71号、国道269号経由で鹿屋を目指した。鹿屋へ向かう道は混んでいて対向車線はずっと渋滞している。大隅半島で渋滞なんて驚きなのだが、原因は道端にあった看板でわかった。鹿屋の航空自衛隊基地で航空祭があったのだ。一年で一番大隅半島が賑わう日に来てしまったようだ。行き当たりばったりの旅にありがちな失敗である。国道のスローペースにうんざりしながら、鹿屋を越えて道の駅ねじめに着いた時には17:20だった。無駄に大隅半島まで走っただけになってしまった。曇り空だが対岸の開聞岳がよく見えた。大隅半島から見る開聞岳は大好きだ。

この日の宿は鹿児島にとった。国道269号、県道68号、県道220号と海沿いを北上して垂水から鹿児島までフェリーに乗るつもりだったのだが、20時過ぎても航空祭帰りのクルマで最終便でも乗れないとのこと。桜島フェリーも同様だったので、国分ICまで北上して東九州道、九州道と走って21:30ころに鹿児島天文館に到着した。