空と風、雲と雨   北の大地を駆ける旅 2014/8 北海道
 

7日目 2014年8月14日 海沿いのダートへ

能取岬を出て、美幌峠に向かった。

内陸部は雲が多い。朝陽が刈り取った牧草地を照らしていた。

朝の網走はオホーツク海方面だけ晴れていた。

網走の朝は例によって能取岬。海に向かう道は正面の雲がポイントだが今日はイマイチ。

陽の光が差し込んできた。空もいい感じ

能取岬灯台まで行って戻ってくる空の表情が変わってる。

まぶしい朝、素敵な道の風景になった。

この日はなにもない風景を見に行こうと決めていた。

北海道は雲が多い天気が続いている。今日も晴れ間を探す旅になりそうだ。

美幌峠も雲多き空。でもこれはこれでいいんじゃないか。流れていく雲を見ていた。

さて、なにもない風景に向かって旅を始めますか。

雲が流れていく、陽の光は届かない

冷たい風が吹く峠を

駆け下れば、今日の旅が始まる

足寄で給油して、南へ向かった。国道242号、274号と走って道道56号本別浦幌線に入る。

浦幌から道道1038号、国道336号経由でやってきた町道昆布刈石海岸線である。ダートのなにもないこの道を何度も訪れるのは変わっているだろうか?ボクはここの風景がなんとも好きなのである。

天気はなんとか少し晴れ間が見えている程度。

砂埃だらけになって進む道。どこまでも続いていそうな雰囲気がある。

道道1038号に出た。北東へ続く道すっかり雲に覆われていた。

厚内トンネルの海側側道のように海側の入り口は旧厚内トンネルがあったルート。一車線しか無く信号で交互通行だったトンネルが懐かしい。旅で出逢う風景は一期一会、同じ風景に二度と逢えることはない。

何気ない風景を愉しむ旅

大切なコトはたぶん目に見えないから

幌を開け、この空間を感じることが大切なんだ

あらゆる感覚を働かせ旅すれば

きっとなにか感じられるものがあるはずさ

根室本線の特急おおぞらとすれ違った。波音しかなかった風景を突っ切っていった。

2010年ころまでは堤防も何もなく路肩も土だったように記憶している。

国道241号阿寒横断道路に入った。どす黒い雲だ。雨が降ってるに違いない。

阿寒湖を過ぎて、足寄に向かう。阿寒横断道路では雨に降られたがようやく晴れ間を探し当てた。

展望台と言ってもこのカンバンがあるだけ。新旧の厚内トンネルが見えている。

一路浦幌へ!

たぶんどんな季節に此処に来ても

なにもないこの道

浦幌町道昆布刈石海岸線

海を見下ろす海岸段丘の上を走る未舗装の道


雨が降っても、さえない曇天でも

ボクはなぜかこの道に来ている

クルマは、晴れた日には砂ぼこりが舞い

雨の日には泥に塗れる

少し荒れたところのあるダートを

ホコリまみれで走ってきて

この場所から北太平洋を飽きること無く眺めている


どうして此処に来るのだろう

何を気に入っているんだろう

あまり深く考えることはしていない

なにもないこの道へ

今年もまた旅をした

南はまだ晴れ間がある。このあたりの海岸は意外に遠浅である。

国道38号から国道240号で北へ向かった。

突然の渋滞。トレーラーの横転事故だ。なぜこんなところで横転するのか理解に苦しむ。また雨が降り出した。

国道240号、241号、391号と走って、道道102号で藻琴山へ。雨が降り続いていたが、トイレを借りるためにハイランド小清水へ。景色は何も見えずそのまま出てきたところ。

道道102号でそのまま藻琴まで降りてきて網走を目指す。

網走港に巨大な船が見えてきたので港へ入っていった。

サン・プリンセス号だった。北海道周遊とサハリン8日間 というクルーズのようだ。サハリンには一度行ってみたい。

晴れ間は少し探し当てたけれど、雨にも降られた一日だった。既に17時を過ぎていてこれで今日の旅を終えた。