ワッカ原生花園で自転車に乗って花をさがす...

普段、花を愛でるこころはあまりあるとは言えないけれど。

こういう所に来たのだから、いつくしんで写真を撮ろう。

これは、エゾフウロという花。

草原に一軒の廃屋があったので行ってみた。

そもそも原生花園に咲く花なんて、ひっそりと咲いているものなのだ。(エゾカンゾウやエゾキスゲは派手に一面に咲くけどね...)地味に咲く原生の花を晴天のワッカ原生花園で探そう。

レンタル自転車を借りてね。

砂嘴の中の草原を行く道だが、道をそれるとすぐに海岸に出る。

流木が打ち上げられた、寂しいオホーツクの海。

土のような茶色いさらさらの砂。

4.5Km走ってワッカの水の地点に到着。まずはサロマ湖を見てみようと自転車を降りた。

そしてこれがワッカの水。

飲むとすこし甘い感じがする。

数え切れないくらい小さな花は咲いているのだけれど、風景全体では緑に負けてしまって全く花は目立たない。

サロマ湖の対岸から厚い雲がやって来ていた。

どうしてだろう、なぜかノスタルジーを感じる風景だった。

目指すは海と汽水湖に挟まれた砂嘴にある奇跡の水、ワッカの水だ。

地味に咲く花の中を自転車にのって進む。

きもちいい。

ここからワッカの水は汲み上げられている。

ちょっと場違いなエンジン音がしているのが良くないんだな〜

おまけに、ガソリンスタンドのクルマがここまで入って来た。

この看板の後ろにある井戸のポンプで自力で汲み上げをする事も出来る。

コウゾリナというタンポポに似た花。

突然の道路標識。

この道は「ワッカ湖岸道路」。

いったいどこへ連れて行ってくれる道なんだい?

エゾカワラナデシコの花。

この花が一番多かったような気がする。

自転車で走るこの道。

ボクはひとりぼっちだった。

寂しくは無いけれど、どうして誰もいないんだろう?

エゾフウロの蜜を集めるハチ。

ツルキジムシロと言う花。

キジが座るムシロという意味らしいが...  意味不明だろ?

北海道の夏の花、ハマナス。

淡いピンクのアサツキの花が咲くのみ。

ネイチャーセンターへの分岐を曲がらないで、まっすぐ進む。

道の名が「竜宮街道」へ変わる。

またオホーツクの海岸に出てみた。

あぁ、この海の色はどうだ。

なんとも言えないブルーに心が癒される。

ハマナスの実だ。すこし赤く色づいてきている。

この実でジャムを作ると美味しいらしい。

どこまでも続く道。

もとはここら辺がサロマ湖の唯一の湖口だったらしい。

道はまだ続いていたが、自転車はここでUターンという指示が出ていた。

疲れていたので引き返すことにした。

途中で発見した、白いエゾカワラナデシコ。

これは調べても出てこなかった。もしかして珍種発見?

海にはためく、オレンジ色のフラッグ。

これは何?

何でもない風景が記憶に残る。

晴れ間に花をさがして旅をした日。

夕刻は厚い雲が広がり、本来の日没の時間よりかなり早く暗くなって行った。

思い通りの旅だった。うまく行き過ぎてすこし不安だった...

エゾノシシウド、オオカサモチなどが群生していた。

あまり美しいとは言えない地味な花だが、青空に映えていた。