浅春の九州 2008/3 九州
 

大分県で最も好きな場所である空の展望所で見る朝日を愉しみに暗闇の国道386号を南下するところから旅はスタート。

日南海岸を南下し、大隅半島東岸の国道448号をひたすら南下。

曇天になっていて、風景はさえない。

こういった日は、移動そのものを楽しむ。風を切って走る。非日常の風景の中。

海沿いをトレースしてたどり着いたのは鹿児島市。一般道だけで600Kmを走ったのは久しぶりだった。

浅春の旅の始まりは「空の展望所」で待つ夜明け...

九州の旅の始まりは空の展望所。

津久見を5時前に出て、県道36号で佐伯へ、国道386号で5時30分に空の公園にたどり着いた... あたりは真っ暗で、空の展望所

が見つからない。空の公園の第二展望所に入ってみたり、真っ暗な中空の展望所を探してようやくたどり着く...

印象的な台形コンクリートの展望所に駆け上り、なんともいえない色合いになった東の空を見る...

鶴御崎灯台が正面に光っていた...

夜明けまでは30分ほど。

冷え込んで気温は3度だった。

コンビニで買った熱い缶コーヒーは既に冷たくなっていた...

夜明けを迎える空にジェットが白い線を引く...

iPodで音楽を聴きながら、サンドウィッチをかじった。

先に伸びる岬はキシメギ崎。どういう意味なんだろう?

朱に染まる水平線近く...

綺麗に青に染まっていく空...

キシメギ崎の先端の太陽を引き寄せる。

がらっと色合いが変わって、朱の世界。

夕刻と見紛うかの風景...

遠く豊後水道を行きかう二艘の貨物船。

日の出を迎えてまぶしい展望所。

お気に入りのベンチで朝食をとる。

残りのサンドウィッチと2個買ったクロワッサン。

冷たくなった缶コーヒー...

展望所の階段を下りて、振り返る...

台形の奇妙な祭壇のよう...

背後の空は青空になっていた...

空の地蔵尊へ...

2日目 2008年3月16日 大分南部のリアス海岸を巡る...

つい先ほどまで、漆黒の闇だった空...

水平線近くは紫、そして雲、朱に染まる...

そして蒼のグラデーションへ...

米水津湾の水面はどこまでも穏やかだった。

空の展望所で見た朝日

6時25分、水平線近くの雲から太陽が昇る...

暗かった展望台が一気に照らされ、木製のベンチに反射する。

ますます水平線近くが明るくなってきた...

夜明けは近いのだろうか?

時刻は6:00を指していた。この日の大分の夜明けは6:23だった。

まだしばらく夜明け前の風景が楽しめる。

二切れ目のサンドウィッチをかじって、夜明けを待った...

ちょうどキシメギ崎の先端から太陽は顔を出したのだ...

風も無く穏やかな静かな日の出の時間だった。

空の展望所、空の公園、空の地蔵尊は豊後くろしおラインと呼ばれる佐伯市米水津と蒲江を結ぶ道路上にある。

空の展望所を出て、1Kmほど南下したところに空の地蔵尊への上り口がある。駐車場は無く路肩にZ4Mを止め、坂道を登った...

空の公園の下にある駐車スペースにZ4Mを停めすばらしい風景を楽しむ。この豊後くろしおラインは広域農道。

眺めのよいスカイラインのような道だ。

ここで朝日を眺めるのもいいかもしれない...

豊後くろしおラインを走り、宮崎へ...

景色を楽しみ、走りも楽しむ...

この道路はいつ走ってもすばらしい。

この後、尾浦トンネルを抜けると、国道388号日豊リアスラインを南下する。

ここにもベンチがあった...

コンクリートの展望所はなくてもこのベンチからでもほとんど風景は変わらない。

立ち去るつもりだったが、このベンチに座ってさらに30分をここで過ごした...

空の地蔵尊へは4~5分の坂道を登る...

たどり着いたところには、お地蔵様と木作りの展望台があった。

お地蔵様に旅の無事を祈ってから、展望台に登った...

空の展望所から見たのと逆の方向からキシメギ崎を見た...

朝日がまぶしく海面を照らしていた...

照らされた島は沖黒島、そして左に地黒島。間の岩礁を水取碆という...

空の地蔵尊から瀬平山に登ると、DoCoMo九州のアンテナ基地がある。ここが展望台になっている。空の地蔵尊から5分程度の登りだ。

正面に白いコンクリートの塊が見えた。先ほどまでいた空の展望所だった...

穏やかな米水津湾を見下ろす...

街は色利浦という。

あぁ、このリアスの風景はどこまでも美しい...

まぶしく、すばらしい朝だった。

日豊リアスラインを蒲江へ、丸市尾浦というところで県道122号を南下する。

この先がこのルート最大の難所が続く。写真は蒲江葛原浦の少し南から続く断崖の1車線道である。

波当津の海岸へ出た。やっと道が広くなる...

美しい海岸だったが、先を急ぐ。前回もそうだった...

波当津の集落を越えて山に入ると再び1車線道となる。車高の低いクルマは路肩へ逃げられないので離合は難しい道だ。ここの峠

で宮崎県に入った...

直海という集落で2車線道が突然現れてすばらしい道になっている。本来の県道への分岐はこの先にあるがすごく狭く荒れた道路だった。

古江という街で再び国道388号日豊リアスラインに合流する。

ハイトンネルという変わったトンネルを越えると、美しい下阿蘇海岸にある道の駅北浦がある。

宮崎県に入って、道の駅北浦へ着いたのは8:33だった。

下阿蘇海岸を見下ろす...

正面の島は島野浦島。佐賀関半島から続く九州東部のリアス式海岸はこの付近で終わる。

下阿蘇海岸で今後のルートを考える

前回来たときは夕暮れの風景...

今日は朝日に色彩が飛んでしまったモノクロームの風景...

雲が多くなってきた。雨は降らないが、さえない天気になりそうだ。

宮崎でどこへ行くか?日向岬へは長いこと行っていない。海岸線を走ることになるあまり面白い道ではないけれど、裏道を駆使して宮崎市を越えよう...

日南は晴れていることを祈って...

日向岬、馬ヶ背

延岡市内を越えて南へ向かう。

晴れてはいるけれど、空は真っ白。遠景は霞んでいる...

典型的な春の風景だ。

日向市内で県道15号に入り、さらに入り江沿いの二車線道を日向岬へ向かった。

日向岬の駐車場は観光客が多かった...

馬ケ背までは亜熱帯の広葉樹に囲まれた緑のトンネルの遊歩道を歩く。周りはにぎやかな団体だった...

入り江を見下ろす北の方向だけは青空が見えていた。

馬ケ背に到着。

奥行き200m幅10m高さ70mで垂直に立ち並ぶ柱状節理の断崖である。

うんうん。なかなかすごいが柱状節理は見慣れていてちょっとやそっとでは驚かない。

ついつい楯ヶ崎と比較してしまうのだ...

意外に波が荒いようだ。

ここはもろに逆光で、どのように撮っても空が飛んでしまう...

どアンダーで撮って、PhotoshopでFill Lightを掛けて暗部を持ち上げると、一応このようになる。

それらしく、変な感じにならないようにやってみたんだけど...

でもね。なんとなく不自然でしょう...