浅春の九州 2008/3 九州
 

馬ヶ背から細島灯台へ

鵜戸神宮へ初めての参拝

うすぐもりの宮崎を南下

日南フェニックスロードを走り、大隅半島へ...

ちょっとさえない一日

少し北上して道の駅根占大浜海浜公園である。

ここで志布志のコンビニで買ったサラダ巻を食べた...

誰もいない海岸、そろそろ18時...

正面には開聞岳。

朝だけは良かったんだけど、結局さえない一日だった。

でも、こういう日もあるのが旅さ。よく走ったよな...

日向岬を出て、宮崎県を南下する。

裏道を使いながら南下したが、果たして国道10号より速かったのだろうか?

一ツ葉道路ではほとんど曇り空だった。

どこかに停まって観光しようという気がしないので、宮崎市内は素通りでさらに南下していく...

10分ほど歩いて鵜戸神宮の入り口神門へ着いた。

しかしこの後ろに乗用車用の駐車場があった。なんだここまでクルマで来れたのだ... なにも調べないで来るからこういうことになる。

いつものことだが...

これが鵜戸神宮の本殿である。ここのお参りの作法は二礼二拍手一礼だった。

奇岩に囲まれた海辺のこういう神社って全国でも珍しいだろうなぁ。

気を取り直して、ふれあいパーク佐多という展望所まで来てみた。道路管理の職員の方から声を掛けられ、20分ほど話した。品川ナンバーはさすがに珍しかったようで...「いまどき暇なのは学校の先生だろ?」と聞かれたが...

学校のセンセだって別に春休み暇じゃないだろ??などとぶつぶつ...

佐多岬にやってきた。

ところが、5時でロードパークは閉園だと言う。

追い返されて、退散する...

玉橋という朱塗りの橋から神宮を見下ろす。

おぉ。奇岩と神社そして海...

いいなぁ。この神社。

鵜戸神宮は神話に語られる山幸彦・海幸彦の舞台となった場所なのだ。

ここから開聞岳をみるとこんな感じだった。

夕陽を見るなんてとてもムリな天気だった...天気予報は晴れだったのに...

今夜はどうしようかな?明日のこと考えると鹿児島まで行った方が良いのだが...

まぶしい馬ヶ背の先端部まで歩いた...

お年寄りが多かった団体はここまでは来なかったみたいだ。

目の前に広がるのは太平洋。

既に四国の足摺岬より南の緯度なのだ...

南方を見るとこのような風景だった...

なかなか豪快な風景じゃないか。

あまり過去来た時の記憶が無い。

北の風景はこのようで、この岩の感じから馬ヶ背と呼ばれるようになったのだと観光案内に書いてあった。

まぁ、確かにそう言われればそう。

ちょっと海岸からは登山となるが細島灯台まで登ってみた。

この地には江戸時代から常夜灯が設置されていたのだそうだ。

灯台には誰もいなかった。

誰も来ない細島灯台はなかなか気持ちがいい場所だった。

芝生に寝っころがると、すぐに眠くなったが、ここで寝るわけには行かない。

出発することにした。

この日、青い空を見ることのできたのはここまでだった。

宮崎南バイパスを青島方面に向かう。

やしの木の陰が地面に写っているように、これでも曇りではなく

晴れているのだ...

これをすぐ黄砂の影響だと言う人がいるが、気象庁の黄砂観測情報ではこの日は黄砂は観測されていない。ただの春霞である。

青島方面はやっぱり観光客で混んでいた。

あっさりあきらめて南へ向かった。日南フェニックスロードを走る。

日南海岸の写真に必ず出てくる堀切峠もこのように冴えない天気だ。青い空と海、椰子の木のおなじみの場所なのにだ...

どうもやっぱりこの場所は晴天しか画にならないのだろう。

道の駅フェニックスは大混雑で、右折入場できなかった。

さえない天気だが、ベンチでくつろぐ人もいる。

空を見ると、なんとか青に見えなくも無い。

ちょうどお昼時だった。

限りなく曇天に近い日南フェニックスロードを走っていた。

そろそろ目的地も決めないでだらだら走り続ける時間でもないので、行ったことの無かった鵜戸神宮へ参拝&昼食ということにした。駐車場から鵜戸神宮へは約15分。階段を登って、トンネルを越えて、また階段を下ってと少し疲れるルート。

しかし...

さて、正面のしめ縄に囲まれた岩のくぼみ。

これにめがけて「運玉」を投げ入れ、見事に中に入れば願い事が叶うという...

早速やってみた。「運玉」は5個ワンセットで購入して、男は左手で、女は右手で、願い事をしながらくぼみをめがけて投げる。昔は小銭を投げ入れていたらしい。

一投目二投目三投目はしめ縄の枠内には入ったが、岩に跳ねて外れた。四投目でやっと窪みに入った。四投目の願い事は旅の

安全だった...

その他はもっとスゲーことをお願いしていたのだが...

まぁ、安全に事故無く帰れるならそれでもいいか。

鵜戸神宮からさらに20Km南下した大堂津付近。

大堂津や南郷付近は晴れていれば海の素晴らしさ際立つところなのだが、春霞だった天気がはっきり雲が多くなってきた。

JR日南線に乗るのも楽しそうだ... などと考えながら、どんどん南下していった。

そういえば南郷の街で給油したはず... 記録を見るとENEOS 外の浦SSで給油していた。昨日ふぐを食べた臼杵で給油して290Km、だいたい10Km/Lだった。この時点で走行距離は28,095Kmだった。

目井津の漁港に港の駅めいつがあって、海鮮料理のおいしい食堂があるのだが大混雑だった。ならばと道の駅南郷でなんか食

べようとしたが、ここも混雑で30分待ちだった。

外之浦港を見下ろすこの写真を撮って、空腹のままさらに南下することにした。

道の駅南郷から先の国道448号は通称日南フェニックスロードと呼ばれるが、Googleマップでは日南海岸ロードパークと表記されている。

しばらく走ると、お気に入りの石波海岸が見えてきた...

石波海岸にたどり着いてZ4Mから降りると、太陽の光が突然差し込んできた...

この美しい砂浜はこのルート随一だろう。

ここは遊泳禁止の海岸で、だからこそ美しさが守られているところでもある。入り江の形状と幸島の影響で沖では潮の流れが複雑で危険なのだという...

なかなか晴れた時に来れない。前回来たときもうす曇だった...

この写真は相当前の写真から距離がある。約86Km一気に南下している。

石波海岸で14:50だったので都井岬には向かわず県道48号で日向北方へ、ここで国道220号に入り志布志へ。さらに大隅半島東

岸を行く国道448号へ入ったのだ。

この先に見える岸良海岸もお気に入りのすばらしい海岸だ。ただし、この天気じゃ本当の素晴らしさは伝わらない。

時間は16:20だった。

本土最南端佐多岬まではあと68Kmだ...

この日の鹿児島の日没は18:27だった。

その時刻に国道269号の脇にZ4Mを停め、堤防に座って錦江湾を眺めていた...

正面に知林ヶ島が見えていた。

鹿児島でなじみのホテルに電話して部屋を取った。

疲れていたけれど、フェリーには乗らずに錦江湾をトレースして鹿児島へ向かった。

この日は結局、一般道を600Km走ったことになる...