浅春の九州 2008/3 九州
 

2008年3月15日から3月23日までの8日と7時間。浅春の九州をめぐる旅。

穏やかな錦江湾。対岸には海に浮かぶ開聞岳。夕暮れに訪れた西原展望台の風景

湾を眼下に、これほど雄大で、感動的な風景に出会えた。

シーラスがうすく広がる空、開聞岳の背後から海面を照らす夕陽...

黄昏の時、芝生に座り込み、いつまでもこの風景を見ていた...

感動的だった錦江湾を見下ろす西原展望台の夕陽に出会えた旅は、5,358Kmの旅だった。

旅の出発は渋滞から...

いつものことだが何も考えずに東名高速で西に向けて走り出す。

用賀ICに入る前にスターバックスで買ったコーヒーを飲みながら...

九州での行き先は決めていない。とにかく東京から逃げ出すのだ。休むために蓄積した疲労はあったが、不思議と眠くはならなかった...

漠然と行き先を考えて走る...

走ろうと思っていた新名神への分岐である伊勢湾岸道に入り損ねてそのまま名神を走る。ところが一宮で8Kmの事故渋滞。そして7時頃吹田で中国道に入ると同時に宝塚まで渋滞だった...

なんてことだ。この旅はツイテイナイかも...

大分道で臼杵へ...

となりの津久見に移動し、ビジネスホテルに泊まった。

津久見港の夜景を見ながらビールを飲んだ...

明日はどこへ行こうか?

夜明けを迎える場所だけは決めた...

1日目 2008年3月15日 恒例の九州の旅へ...

臼杵でふぐ料理を楽しむ

今までふぐを食べて感動したことは2回だけある。その店は麻布十番のふぐ武と西麻布の臼杵ふぐ山田屋である。

とくに山田屋はミシュラン二つ星にも選ばれ最近では予約を取るにも難しくなった名店である。

ここ臼杵にはその山田屋の本店があるのだ。昔行ったことがあったので行ってみたが、ちょうど中途半端な時間だったのと閑散期なので準備中だった。

残念無念。東京から比べたら超格安でミシュラン二つ星山田屋のふぐが食べられるチャンスだったのに...

でも、山田屋の女将さんにこの時間でも営業している店を何軒か教えてもらい、たどり着いたのがこの魚正である。

実際あまりこの日は土曜日と言うのに観光客も少なく、営業している店も少なかった。

魚正も客はまったくいなかった。座敷に通されかけたが、独り座敷で食べるのもつまらないのでカウンターで頂くことにした。この店は料亭である山田屋とは対照的に街のすし屋である。

地元出身の店主と女将さんでアットホームに対応してくれる。

この時期、例年は雪と凍結の心配から山陽道を走るのだが、今回は中国道を走る...

塩カル散布の後だろうか?路面はどこまでも白い粉が広がっていた。

ここは吹田から375Kmの地点。広島県廿日市市の吉和IC付近である。このあたりには路肩に雪が残っていた...

12:50に壇ノ浦PAに到着。

1,000Kmを13時間かかったことになる。途中トータル3時間くらい仮眠を取っている。関門海峡は気持ちよく晴れていた。

ドライブ日和である。パーキングエリアには人が多かった。

ここまで来ても行き先が決まらない。九州の入り口まで来ていると言うのになんてことだ...

関門海峡を行きかう船を見ながら行き先を考えることにした。

これだけ狭い海峡によくこれだけの船が往来してぶつからないものだな...

余計なことばかり考えて行き先は決まらない。お腹は減っていた。昨晩から固形物は食べていない。なんとなくふぐが食べたくなった。そうだな。臼杵でふぐだな...

決まった。一路大分へ...

下関で既にかなり疲れていて一般道で大分を目指すことは断念し、このまま高速道路で臼杵を目指すことにした。

大分道の湯布院~別府間は初めて走ったのだが、この雄大な風景はどうだ...

全国の高速道路でここまで雄大な風景があるだろうか?

大分自動車道の湯布院~別府間はぜひ走ってみることをお薦めしたい。

由布岳PAでしばらく休憩。バックは由布岳である。

しかし、やはり走っている時の風景がいい。

この高速に併走する県道も一度走ってみたい。

宇佐別府道路との分岐に差し掛かる...

北九州から国道10号線南下ルートとここで合流する。ただし実際に10号を南下してくるとものすごく時間がかかる。断片的に続く快走農道を駆使してもだ。

そして15:35東九州自動車道 臼杵ICに到着。

1,300Kmを15時間30分の高速道路の旅だった。

料金は25,300円のところをETC深夜割引(40%引き)で15,150円。これは相当お得。割引の金額でふぐが味わえる...

たどり着いた臼杵の街は古い城下町。

落ち着いたたたずまいの街だった...

さっそくふぐ料理屋を探すことにした。

写真はこの三枚しかない。

食べるのに夢中だったから...まぁ、でも感動するほど美味しくはない。けど十分美味い...

写真は下手で美味しそうに見えないね。

う~ん。でも山田屋本店で食べてみたかった...







東京を出てから16時間ほどろくなものを食べていなかったのだが、ふぐで大満足して臼杵の街を歩いた...

作られてはいるのだが、何か懐かしい町並みだ。