6日目 2012年3月22日 曇り空の阿蘇をめぐって
熊本市内から県道28号経由で俵山峠を目指す。
今日の阿蘇は南から入る。
ぜひ入りたかった露天風呂がある温泉を予約して、阿蘇に出かけた。
天気は下り坂、雨が降ってくるかもしれない日のドライブ。
JR宮地駅前のレストラン藤屋にやってきた。
阿蘇のあか牛ならここと言う有名店なのだが、毎年来ているので最近は感動が無いばかりか、値段が上がって味は落ちたような気がしている。とは言えそれでも毎年来ているな。
仕方なく、大観峰までいってソフトクリームにありつく。
さえない阿蘇の風景をまったり眺めていると、早くも今日は終了ムードになって来た。
それなら、温泉だ!とばかりに国道212号を北上する。
国から国道442号経由でファームロードをひた走って、やってきたのははげの湯温泉たけの蔵です。
はげの湯温泉は4軒の旅館と立ち寄り湯がある小さな温泉の集落。
たけの蔵は新しい旅館だが、古民家を移築して作っただけあって雰囲気がいい。
見慣れた俵山峠からの阿蘇だけど、なかなかいい感じじゃない。
雲がいい感じだった。けど、野焼きを終えた場所も多くて、裾野は真っ黒だ。
ここの源泉は100度もあるので、お湯がすこし熱いです。
露天風呂が2つ、内湯が2つあって、貸し切り看板を持ってお風呂をめぐります。
内湯もなかなか雰囲気いいですねぇ。
露天風呂の下は棚田でした。
夕食は地鶏を温泉の蒸気で蒸しあげた名物料理です。こいつは美味しいです。
寝る前にも露天風呂に入りに行ったけど、満点の星空で入りたかったなぁ。
この夜は嵐で風が強い夜でした。
扇坂で見下ろした熊本方面の眺望はなかなかで、天気も午前中は持ちそうな気がした。
これなら天草に泊まって午前中は天草を巡れば良かったなぁなどと考えながら俵山峠旧道を上って行く。
とりあえずお腹も減ってきたので昼食にしようと言うことで、阿蘇のお昼はまたもや阿蘇の赤牛。ということで県道39号から阿蘇の裾野を走る林道?を経由して箱石峠を越える。この日晴れたのはここが最後だったなぁ。
はげの湯温泉の朝は雨。
朝風呂を満喫し、美味しい朝食を食べて、コーヒーを楽しんで出発。
自宅までは1,229Km。さてゆっくり帰ろう。
お腹は満足したけど、レストランの外に出てみるとすっかり空はグレーだった。
国道57号、212号、県道149号経由で、天空の道の下側に行って見たが… 見事に工事中。ついてないf^_^;)
来た道を戻って、内牧温泉から国道212号を駆け上がって、ミルクロードに出た。もう一度天空の道を上から狙うが… 立ち入り禁止でした。ボクはカンバンには素直に従うことにしている(ホンマか?)
そして露天風呂のこの雰囲気がたまらない。
雑誌で見たら草原の中にあるようなお風呂だったのでぜひとも入浴したかったのだ。実際には草原じゃあなかったけどさ。
国道387号を北上して九重インターから高速道路に乗った。
幌に落ちる雨、玖珠の宝山を見ながら旅の余韻に浸っていた。
俵山峠から県道28号を戻って、小森という場所から菊池人吉林道を行く。らくのうマザーズ阿蘇ミルク牧場に行けばソフトクリームくらい売ってるかと思ったが、有料の中に入らないと何も買えないらしいf^_^;)
古無田水源まで行って、名水らしい水は飲んだが、特にいい風景も無いし南へ行くほど雲が多いので、Uターンして阿蘇グリーンロードを走ることにした。
阿蘇グリーンロードはいい道なのだが、いまいち展望所が無さ過ぎる。
グリーンピア阿蘇の裏まで出て初めて展望所があるのはいかがなものだろうか?
最近でこそ、塩は岩塩、コショウはミルが置いてあるが、昔はテーブルコショウに普通の食塩が置いてあった。
その頃食べたあか牛は相当美味かったんだけどね。
7日目 2012年3月23日 寒明の雨降る帰路
東京へ到着したのは翌朝6時。21時間近くもかかっている。過去最遅ペースの帰路だった。
雨が強くて、本気で途中で車中泊したせいだけど、体力は確実に落ちている。
いままで、旅に出れば素晴らしい風景に出逢えることが当たり前のように思っていた。
でもここ2年ほどは感動の風景、そして天気に恵まれることが少なくなってきている。
今までが運が良かったのか?それともこれが普通なのか?
ちょっといままでが恵まれすぎていたのかもしれないな。
でも、旅に出たからこそ、今回も天草の素晴らしい海の風景に出逢えたんだ。
これからも、いつか出逢うはずの風景に、たどり着くための旅を続けよう...