小暑末候、北の大地を行く 2011/7 北海道
 

7日目 2011年7月22日 予想外の晴天、海沿い、岬の花園を満喫した日

北海道に来たら、晴れた日の能取岬の風景を見て帰らないと気が済まないのです...

斜里町、小清水町を越えて、そして再びワンパターンながらやってきたのはここ。

野付半島が砂嘴の半島だということを実感できる左右が海の真っ直ぐな道を行く...

何度見ても、この風景は堪らない。

来てよかった。でも2008年の風景にはちょっと敵わないな

野付半島の朝は曇天、知床山脈の向こうは晴れているらしく北へ向かって駆ける。

ナビいらずの慣れた道をどこまでも行く、或日の旅。      

昨日と同じようなコースだが、今日はここから十勝方面に抜けていこうと決めていた。

能取湖畔を道道76号で越えたら、道道104号、国道39号、国道240号と走って、オンネトー方面へ向かう。

定点観測的に毎年撮っている能取湖畔の農場。今年はイマイチだったね。

このどこまでも続く海岸は襟裳岬まで続いている。その南西の空には高積雲が折り重なっていた。

厚内の駅前で缶コーヒーを買って、再び海岸線野道を行く...

トドワラのネイチャーセンターも行きすぎて、一般車両が入れる終点まで行く。

ここからは野付崎灯台が見える。ノハナショウブが群生して咲いていた。

うーん。ここまで曇っていると、やっぱり野付半島はねぇ...

何もないところだから、空の色彩や雲に手伝ってもらわないと印象的な写真にならない。

最近はクルマとお気に入りの風景を撮るのがボクの流儀。

しかし、このオンネトー写真と風景を収めるのが至難の業。湖面はほとんど写ってないけど、なんとか阿寒富士がなんとなくわかるこの写真がベストショットでした(^-^;

これから十勝に向かうんだけど、昔十勝が好きで走りまわったから、行きたいところが全然浮かんでこない。

十勝に行ったらどうしても行きたい所は決まっているので、結局国道241号242号経由で道道56号というお決まりのコースで浦幌の国道38号へ抜けた。


ボクは結構この道道56号の牧場を突っ切る風景って好きなんだ。

知床山脈を越えると、晴れているかもしれない。天候を読んで、国道244号を西へ。

まっすぐ根北峠に向かって登っていく道。北海道らしい峠に向かう道の風景。

国道241号でお昼ごろオンネトーに着いた。

雌阿寒岳と阿寒富士がよく見える快晴だった。

宿の露天風呂から野付半島を望むも、どんより曇っていた。朝食をとって、どこへ行くか思案したが結論は出ないままだった。

エゾカンゾウは終わってしまっているらしかったが、ノハナショウブの紫の花が絨緞のように咲いていると女将が言っていたので行って見ることに...

ここから先は漁業関係者以外立入禁止になっている。


ノハナショウブ以外にも、ピンクの花が咲いていた。これはたぶんハマナスだよね。ハマナスは花の時期が長いから、北海道の原生花園で一番見ることができる花ですね。

途中国道38号を逸れて、上厚内の駅に立ち寄った。

なんとも雰囲気のある駅です。残っているのが奇跡でしょう。ボロボロですが...

国道38号を直別まで行って、道道1038号へ入ります。ここから昆布刈石までの海沿いの道はなんとも好きなんです。

決してキレイな風景では無いんですが、旅情を感じさせてくれるルートです。

踏切で、FURICO283(キハ283系)スーパーおおぞらに出会いました。

そしてまもなく太平洋岸に出ます。

思わずクルマをとめて道が続く方向を眺めていました。

厚内トンネルの前にクルマを止めて、旧トンネルがどうなっているか見に行った。

旧トンネルに続く道も閉鎖され、トンネルはコンクリートで固められている。

その昔、国道として釧路までの幹線だった面影は何処にもない。

トンネルを越えると、この先昆布刈石の付近は典型的な海岸段丘の風景が続く。

この荒涼とした風景がたまらなく好きだ。

楽しみにしていた、昆布刈石の道だが、おりしも国道336号線東進工事の真っ最中。

ダートの道には水が撒かれ、ダンプカーがひっきりなしに通行している。


これではこの風景は全く楽しめない。

撒かれた水のお陰で砂ぼこりはたたないが、ほぼ1分おきにダンプカーが通っていたのでは台無しだ。毎年楽しみにしている風景だけに落胆も大きい

このように町道昆布刈石海岸線が土砂を搬入するルートになっているのだ。


この国道336号の延伸工事は来年春に完了するという。


来年、この昆布刈石海岸線はどのようになってしまっているのだろうか?

現在の国道336号線の終点から工事状況を確認すると。ほぼ完成していた。


道道1038号の海岸線部分も補修拡幅工事が進んでいたので、もしかすると直別までが国道336号線となってしまうのだろうか?

どうも資料は見つからずはっきりしたことはわからない。

浦幌十勝川に向け下って行く。

ここから見る風景は好きだ。空気が澄んでいれば、はるか黄金道路まで見通せる。

いい夕ぐれは訪れそうになかった。

積雲を仰いで、帯広の街に向かった...

帯広の夜は、六花亭本店二階にあるレストラン・ホームに向かう。

ここのお目当ては士幌牛のステーキだ。この日は400g。美味しく頂きました。