稚内から南下...
稚内から南下...
4日目 2011年7月19日 なんか、冴えない天気の日...
こういう木陰がボクは好き。
ここでしばらくゆっくりしよう。
上紋峠の先にはやはり集落があった。携帯電話の基地局もある。ここと士別の交通路は冬でも確保されているということか。
しばらく走って、滝上の街が見えてきた。ここにはセイコーマートがあった。
ドリンクとパンを買って、食べながら出発。もうお昼だ。今日は旭川か美瑛に泊まろうとなんとなく決めた。
上紋峠付近はスノーシェードの道が続く。
交通量皆無のこの道にどうしてこれほどの設備が必要なのだろう。ここは冬季でも閉鎖道路じゃないということか。
道道106号の夕日が丘PA横を下って行く。
少し陽射しはあったけれど、海から雲が広がってきている。利尻富士は見えない...
ここから見る風景は好きだ。こんな天気でもね。
抜海付近で完全に曇ってしまった。
曇天の道道106号を行くのはあまり好きじゃない。
ここで左折して道道510号を走る。
道道510号は広大な牧場地帯を走る道。
起伏のある快走路をゆったり走る。
急ぐわけじゃない、なんせ今日どこに向かうかも決めちゃあいないのだから。
道道1118号で国道40号に出る。ここからひたすらこの道を走るのは趣味じゃないけど、こういう風景のなかを走るのは悪くない。でも幌延から道道256号とか道道541号とか避けられるところは回り道して南へ向かった。
この道道61号はGS無し、交通量皆無のワインディングロードとツーリングマップルには書かれているが、交通量皆無ってほどじゃない。
岩尾内湖は本当に何も無いところ。
特に見るべき景色もなかったので先に進む。
美味しいソーセージとスープでほっこりして、美瑛散策へ向かう。
あんまり好きじゃないという割には美瑛の地図は頭に入っていて、ナビで示しにくいポイントに行くのもナビいらずで走れる。まずは赤麦の丘に行ってみよう。ここはあんまり人はいないはず。
途中、函岳へ向かおうかとも思ったけど、このクルマで20Kmの砂利ダートを走るのか?と20分ほど悩んで止めた。
そして、美深から名寄バイパスで名寄まで一気にワープ。
こんなに天気がいいのだったら、なんで智恵文のひまわり畑に行かなかったのだろう?
本当にやる気なく走っていたらしいな。
名寄から国道239号を東へ向かう...
このまま東海岸に出てしまおうか?どーしよう、どうしよう。
悩みながら進む。
暑い、暑くなってきたぞ...
結局気が変わって、下川町で右折して道道101号へ向かった。
ここは桜ヶ丘公園。全長2Kmのしもかわ万里の長城があるところ。
スゴく暑かったのだ。多分。
そして初夏の蒸し暑さは北海道でも同じだった。
木陰に風が吹いてきたら、空を見上げて眠るしか無い。
ボクの撮る美瑛の写真はなんとなく観光写真で刷り込まれた写真とは違うなぁ。
腕がないのは確かだが、もう少しさわやかな写真って撮れないもんだろうか...
あまり写真は撮らなかったけれど、久しぶりの美瑛に満足して、ゆうぐれを待たずして旭川へ向かう。
なんとヤル気のないことか...
稚内の朝はそれなりに陽射しはあったのだけれど、天気は下り坂だった。
天気予報によれば、内陸部は晴れるみたいだ。内陸部といっても行く宛は特に無いまま南下することにした。
今日の旅は南へ... 稚内から向かう場所なんてすべて南じゃないか...
などとつぶやきながら、道道106号を走り始めた。
途中こんな天気だが、意外にいい風景が見れるかもと考えて兜沼へ向かった。
まぁ、誰もいなかったし、風景も写真一枚撮ってなかった...
万里の長城にしてはショボイ。とか言うのは無しなんだろうけど、実物を見てきたボクには石垣の塀にしか見えないな。
その時聞いていた曲は、The Beatles -
You've Got To Hide Your Love Away だったことだけ、なぜかはっきり覚えている。
さて、このまま道道101号を走っているとそのまま旭川に出てしまう。ここで左折して道道61号を東へ向かった。
かと言って、東に行きたいわけでもない。
前方にダムが見えてきた。岩尾内ダムのようだ。
道道101号はひたすら森の中を走る道。樹海の中を走る道なんだけど、北海道の場合道が良すぎて木との距離がありすぎて、ボクの樹海の道のイメージに全然合わない。
やっぱ、樹海の道で雰囲気があるのは十和田周辺だなぁ。
国道273号線に入った。ここも何もない閑散とした道だ。
上川まで本当に何もない道が続く...
暑くて頭もぼーとしている。夏の北海道の旅だ。真っ直ぐな道を駆けていく...
浮島トンネルを越えると上川の街。
このまま美瑛まで向かって、散策するとしよう。
ボクは美瑛は人が多くてあまり好きじゃないのだが... そうだ、美瑛で美味しいものでも食べればいい。
あんまり赤くない。もちろん赤麦は前田真三の写真のようには赤くない。あれはVelviaマジックだから。
空は晴れていたけれど、霞が広がってなんか冴えない空だった。
途中旭川空港付近を走っていたら、tifosiさんが空港間近で写真を撮られていたのを思い出し、向かって見ることにした。
空港を一回りしてみたけど、やはり最初から目をつけていた所がそのポイントらしかった。
撮り方によって畑と空港を区切る柵が見えないので、まるで空港の中に侵入して写真を撮っているように見える場所だった。
しばらくここで飛行機を待っていたけど、なにも調べずに来たので出会えた航空機はこの一機のみだった。
いまいちの夕ぐれ。空港からまっすぐホテルに向かった。
おとなしくホテルで食事を済ませて翌朝の出発に備えた。