福島北端、初崎へ...
土谷の棚田にて
初崎は美しい白砂の海岸だった。
岬の先端には小さな灯台。
砂浜の砂は細かく締まっていて歩いていて気持ちが良かった。
大山展望台から再び北上して県道103号へ戻る。
福島北端にある初崎と言う砂浜を目指す。
岬周辺は別荘地になっていて、細い道路があちこちに続きていたのでいい風景に出会えないかいろいろ細い道に入っていったけど、これと言った風景には出会えなかった。
海沿いの道へ出てまもなく初崎へ到着。前方の島は鷹島である。
海岸をあとにして、初崎公園の高台に展望所があるらしいので行ってみた。
展望台は立派だったけど、ここはダメ。あまりいい風景とは思わなかった...
やはりいろは島のこの小さい浅い海に浮かぶ島々の風景はこころなごむ。
なんとか松島と呼ばれる島々が浮かぶ風景は全国各地にあるけど、ボクの日本一はいろは島の風景だろう。
本家松島は論外でダメだし、瀬戸内海は素晴らしいんだけど規模デカすぎだし、英虞湾と九十九島とならんで、素晴らしい島々の風景だと思う。そういえば英虞湾は松島と呼ばれるのを地元の人達は嫌うらしい。そりゃそうだろう。松島なんかよリ英虞湾の風景は素晴らしいもの。松尾芭蕉が松島の句を残していないのを「景にあうては唖す(絶景の前では黙して語らず)」の姿勢だと言う人もいるけど、実は芭蕉は「それほどでも無いな」と思ったのかもしれない。
西国に住む人にとっては瀬戸内などの島々の風景は身近で当たり前のものだけど、関東の田舎者たちは松島を見て日本一だと思ってしまったのだろう。
土谷棚田でもそうだったけど、ボクには逆光でいい写真を撮るスキルが無いな。
もともと撮影テクニックの本なんて読まないけど、どう撮ればいいんだろうね。
福島西岸の風景は、棚田が広がる風景。GoogleMapで見てもいかに棚田が多いかわかるだろう。
有名な土谷(どや)棚田にやってきた。
時間はまだ3時だった。もう西に傾きかけた太陽が眩しい。
棚田を写真に撮るのはあんまり好きじゃない。夕陽の時間はカメラマンで賑わうのだろう。
そろそろ準備を始めている人もいた。
まだ3月なので水が張られた田は半分位。
棚田の写真は、棚田に張られた水に映り込む光をどう表現するかがポイントだと思うけど、あまり興味は持てないな。
何枚かドアンダー気味の写真を撮って、早々にここを離れてしまった。
再びいろは島を巡る
福島を離れて、再びいろは島の海沿いを巡る。
ツーリングマップルを見ても載ってないような道ばかりだけど、何度か来ているのでなんとなく道はわかる。
ナビを見なくてもしっかり海沿いのルートをトレースして行く...
午前中はスルーした、いろは島展望台へ…
普通、いろは島の風景といえばここが定番。でも昼間は逆光です。
下に見える、花と冒険の島の砂浜は綺麗ですけど人工の砂浜です。
いろは島展望台から白岳を望む。
白岳の背後は伊万里の街。
また、鷹島肥前大橋へ
いろは島展望台でも、まだ時刻は4時50分だった。
今日は伊万里へ宿泊なので、いろは島で旅を終えるのだが、さぁどこで夕陽を見ようか?
日没は6時25分。うーん悩むなぁ。すこしいつもよりやる気ないけど...
とりあえず浜野浦の棚田へまずは向かってみたけど、ガラじゃないのでとりやめて、鷹島肥前大橋へまた向かう。
朝は逆光だったけど、鷹島へ渡ったところにある道の駅から東を見ると澄んだ青い空が広がっていた。
再び佐賀県側にわたって、鷹島肥前大橋展望広場へやってきた。
ちょっと写真の撮り方に自信がなくなってきている完全逆光。
撮っていても「ダメだこりゃ」と独り言を連発していた。
そういえば、ここにはカメラマンはひとりも居なかったな。
みなさん棚田へ集合しているのだろうか?好きだね棚田が。
そんなに好きなら一度田植えを手伝いに来ればイイのにねぇ... などとヘンクツを言っていた。と思う。
2日目の旅の終わり
夕暮れは小さな島々を見下ろす風景で終わりたかった。
また、いろは島周辺をZ4Mで流す。
名もない道を巡って、夕暮れ時を愉しむ...
そして、沈む夕陽を見送る高台でこの日の旅を終える...
ゆっくり、ゆったり、島々の風景を楽しんだ旅だった。