早春、海を巡る九州の旅 2009/3 九州
 

朝から鹿児島は雨。

晴れているところに向かって走ろうにも九州は全域雨だった。

そうそう足早に進まなければならない理由は無い。

南国に降る雨を楽しんで走ろう。

桜島フェリーで桜島へ渡る...

6日目 2009年3月19日 桜島フェリーと雨の日南海岸を走る

桜島フェリーに乗るのは実は初めてだった。錦江湾を渡るフェリーは他に2カ所ある。鴨池ー垂水と山川ー根占の航路だ。この2つには乗った事があるのに一番メジャーな桜島フェリーには乗船した事が無かったのだ。

桜島の火口は雲に覆われている。

国道224号から国道220号を南下。鹿屋の街を横切って志布志へやってきた。

九州の地域コンビニ「エブリワン」のお気に入りはこの「ばくだんおにぎり」。3種〜4種の具が入ったかなりボリュームのあるおにぎりで、一個でもお腹いっぱい。このコンビニでは店でベーカリーもやっているので焼きたてパンもおすすめです。

7時ジャストに出航。

バスのような手軽さ。

串間から国道448号に入って都井岬へ向かう。

何度も来ているから特別感慨は無い。

灯台へ直接向かった。霧のような雨が降り続いていた。

あまり急いでもしょうがない。

桜島の南岸をゆっくり流す。

鳥島跡の展望台で桜島を望むが、さっきより雲が被っていた。

この鳥島(からすじま)は大正三年の桜島の噴火で海に浮かぶ島が溶岩に埋もれてしまった場所。

近世にこのような現象が起こった事は世界的にもまれだそうだ

灯台に登って、小崎方面を見る。

国道448号が崩れて通行できなくなったところだ。今、ショートカットするトンネルが造られている。

低い雲、上空も雲だ。

グレーの世界。

雨が止んだようだったので、御崎神社へ向かった。

都井岬の突端の断崖上にある神社だ。

ここは晴れていると素晴らしい風景が見れるところなのだが...

御崎馬が放牧されている草原に移動した。

急ぎ足で流れて行く雲

ふるえるように舞い落ちる霧雨

草食む馬のずっと先を、

ボクは雨に濡れながら見つめていた

雲が厚くなって来て、また暗くなってきた。

馬は黙々と草を食んでいた。

都井岬を出て、国道448号通行止めの小崎を迂回する細い道を走行中。

ここを降りると恋ヶ浦に出る。

雨が強くなって来て、海岸に出るのは躊躇われたけど、

何となく惹かれる風景が広がっていた。

何の為のカメラの防滴性能だ。5Dmark2を持って海岸に出た。

山からの水が砂浜に流れ込むところ。

黒い砂がまざってこの紋様を作っていた。

雨が降り出して来た。

ちょうど屋久島へ向かうフェリーも7時出航して行く。

あちらは10:55に屋久島へ着く。

桜島フェリーの航路はたった15分、あっと言う間に桜島港が見えてくる。

こっちは大隅半島方面。

正面は内之浦だろうか。

グレー一色の曇り空は好きじゃないけど、

雲の姿が見えるこんな風景はきらいじゃない。

風に流れる雨雲を見ながらゆったり過ごしたような気がする。

恋ヶ浦から北上して、石波海岸へやってきた。

幸島の入り口にはパーキングエリアがあって、海岸へ入って行けるようになっている。

まずは広大な2Kmにも渡る砂浜を散策する。

この砂浜の潮流は難しく遊泳禁止となっている。

百匹目の猿現象とはこの幸島の猿の一頭がイモを海水で洗って食べるようになり、同じ行動をとる猿の数が閾値を越えたときその行動が群れ全体に広がった事から、「ある行動、考えなどがある一定数を超えると、これが接触の無い同類の仲間にも伝搬する」という現象が存在すると考えられた。

実はこれはでたらめで存在しない、ライアルワトソンによって創作された話である。

事実は幸島の猿が、海水でイモを洗って食べると言う事実だけ。「接触の無い同類の仲間にも伝搬する」ところが創作なのである。

ボクはイモを洗って食べるのではなく、「エブリワン」で買ったバクダンおにぎりをここで食べた。

石波海岸の北側に移動して浜に降りて行く。

カニがいた。ちっとも逃げない。逆に威嚇しているようだった。

石波海岸の南方は煙っていた。

海岸には流れ着いた大きな木片が転がっていた。

都井岬から日南海岸へ

明るくなったり、暗くなったり。

強い雨が降ったり、霧雨だったり、そしてやんだり。

気まぐれな天気だった。

石波海岸から宮崎までは強い雨だった。

途中、青島の日帰り温泉に立ち寄って(アルカリ性の温泉は大好き)宮崎市内のホテルにチェックイン。

夜は宮崎牛の名店、ミヤチクのお店アパスへ。

宮崎牛は、5年に一度開催される、第9回全国和牛能力共進会」において、種牛・肉牛の両部門において日本一(内閣総理大臣賞)を獲得している。いまやブランド牛である。

最上級の宮崎牛は、このミヤチクのWebで今日食べる牛のトレーサビリティも公開されている。

宮崎牛特選ヒレステーキ150グラム、7500円だったかな。味はよかった。

接客最悪。最初は店ガラガラなのに入れないとか言われて、30分待てば入れるに変わって、上の人じゃない偉そうなシェフは態度悪し。

ジーンズにウィンドブレーカーで来るような客は相手にしてないのかもね。

そんな店構えには見えなかったけどさ。