瀬棚の街を見下ろす展望台へ...

鴎島に渡って、灯台へ向かう...

この島は元々は弁天島と呼ばれていたが、その姿が翼を広げて飛ぶかもめの様に見えることから、鴎島と呼ばれるようになったのだと言う。

日没まであとわずか。

初めて訪れた鴎島は芝生が広がる美しい島だった...

モッタ海岸を走り抜けて、瀬棚の街にやってきた。

瀬棚は、風車と蝋燭岩、三本杉岩が海岸に林立する奇妙な風景の街。昨年までは訪

れるのがどうしても日没後でこの風景を楽しめずにいた。そして、何年も目をつけて

いたのに訪れることのなかった立象山展望台にやってきた。

ここは絶対にすばらしい風景が見えるところなはずだ...

南の海には無い美しさを見せる、北の海の海岸。

そらに浮かぶ雲はちぎれ、上空に流れていく...

毛無山をバックに風車が並ぶ...

この先の砂浜も一度訪れてみたいところなのだけど...

来年は行けるのだろうか?

そして北方を見た。

順光なので青空がきれいだ...

ご覧の通り、バンガローなどのあるキャンプ場になっているので、ここに宿泊して夕陽を楽しむのもいいだろうな...

前方に江差の街が見えてきた。

海に浮かぶのが鴎島。

まもなく夕刻。

ここで今日の旅が終わる...

鴎島へ向かって

奥尻島のちょうど東側にあたる海岸線を走行中。

目指す江差の鴎島まであと50Kmの地点だ。

快晴の天気、海沿いのドライブを満喫中。

時刻は既に16時になっていた。

日没までの時間、とんがり帽子の灯台の周りを歩いた...

このような形の灯台はここでしか見たことが無い。

自分自身は決して好きな形の灯台とは言えないのだが、この島のこの風景にはしっくりしていた様に思う...

夕暮れ、そして旅の終わり、鴎島

江差の港には復元された開陽丸が係留されている。

開陽丸は幕末期、徳川幕府の発注によりオランダで建造された軍艦だ。明治元年の戊辰戦争で旧幕府軍は江差攻撃をもくろみ、江差沖へ開陽丸をさし向けましたが、暴風のため座礁、沈没しています。

現在では開陽丸青少年センターという博物館になっている。

ごらんのように鴎島灯台は展望デッキにもなっている。

夕陽を見に来る人は誰もいなかった。

不思議だった。

少なくとも開陽丸の横の駐車場にクルマを止めたときには大勢の人がいたはずだった...

展望台から瀬棚の街を見下ろす...

正面はるか日本海に浮かぶのが奥尻島。左の山が毛無山。

毛無山のある付近が国道229号が唯一海岸線を走ることを拒否されている地帯だ。

防波堤上にあるのが蝋燭岩である。

日本海に沈みゆく陽。

鴎島の東岸に広がる千畳敷と呼ばれる岩礁の向こうへ...

鴎島から下って、開陽丸へ...

この風景が、北の大地と岬をめぐる旅の終わりだ。

明日は北海道を離れる。

コンクリートの堤防に座った。

紫から闇へ移って行く空を眺めながら、少し肌寒い空気の中にしばらく居た...

この島は周囲2.6Kmで江差とは陸続きになっている。

南方は松前半島、北海道南端部である。

すばらしい夕暮れだった。

人は誰もいなかった...

日没は17:51だった。

日本海の水平線に陽は落ちる。

柿色に染まる夕暮れの空。

海は漆黒に変わる...