9日目 2008年9月14日 積丹半島から日本海沿岸を南下する旅
高島岬の夜明け
北海道の天気は好転。この旅で一番の天候に恵まれた。
夜明け前の札幌から小樽へ、高島岬から朝日を見て、積丹の海を愉しみ、日本海を南へ下る...
圧倒的な積丹の蒼い海。寂しげな追分ソーランライン。
風景がまぶたに焼き付いている...
5:19夜明けだ...
対岸の石狩市厚田背後の雲から日が昇る。
シルエットだけが見えていた、日和山灯台と鰊御殿の姿が見えてきた。
朝日に照らされる日和山灯台。
北海道には赤い縞の灯台がなんと多いことか...
ボクはあんまり好きじゃないんだな。
日和山灯台と鰊御殿
朝日を見た展望台の方向を見た。
ホテルノイシュロス小樽に泊まってみるのもよさそうだ。
展望台はちょうど画面の中央くらいである。
展望台から降りて、日和山灯台へ登る道を探しに行った。
暗闇ではわからなかった狭い道があった。
とりあえず行ってみることにした。
深川から芦別、そして国道452号へ...
高島岬から近い、小樽北西部にあるオタモイ海岸へ向かった。
断崖絶壁が続く美しい海岸なのだそうだ。
海岸へ降りて行く道はどうもあまり良い道でないことをカンバンが告げていた。
札幌を未明に出て、小樽へ向かった。
札樽自動車道からの小樽の夜景がすばらしくきれいだった。
高島岬の日和山灯台から夜明けを見ようと訪れたのだが、日和山灯台に上がっていく道が見つからない。入り口付近は駐車禁止の看板ばかり...どうもここにクルマを止めておくのは気が進まず、あきらめて立ち去ろうとしたが、山へ上がっていく道があったので登っていった。
海岸を見下ろす。
あぁ、この海の色...キテヨカッタ。
しかし、8時の海岸にはまだ陽が差していなかった。
まず先に、「シララの小道」を散策して、それから戻ってくることにしよう。
ホテルノイシュロス小樽に近いここにたどり着いた。
到着は4:50だった。
今日の夜明けは5:14。対岸の山から上るので18分くらいだろうか...
夜明け間近、空が明るくなってきた。
厚田の左には円錐峰、そして旅した雄冬岬へとつづく。
日和山灯台へはたどり着けなかったが、この場所を見つけられたのは大成功だった。灯台から見る日の出より、この場所のほうが高島岬を見下ろし石狩湾を望むすばらしい風景だ。
そろそろ5:30。
太陽もだいぶ昇ってきた。
高島岬を見下ろすと、上って来るクルマがある。
入って行く道がやっとわかった。さっそく行ってみることにした。
かつて、ここに「夢の里オタモイ遊園地」というものが存在したらしい。ある割烹の店主が友人に小樽には見所が無いと言われたのに奮起して作ったのだと言う。
断崖絶壁に龍宮閣と言う、清水の舞台を凌ぐ木組みの建物があったのだそうだ。
それも全て夢のあと...
オタモイ海岸に降り立った。
未だ6:30。陽の光はこの北向きの海岸に届いていなかった。
遠く、積丹まで続く海岸線。
蒼い空。
今年も晴天の島武意海岸へ
オタモイ海岸を出て、国道5号を北へ向かう...
余市からは積丹へ向かう国道229へと入る。
奇岩が続く海岸で、ひときわ目立つのが蝋燭岩。
良く折れずに残っているものだ。岩礁風景は台風一回でなくなってしまう可能性もあるので、来年も見れるとは限らない。
積丹岬の駐車場から、鰯を運ぶために作られたと言うトンネルを抜けるとこのカンバンが迎えてくれる。
今年も島武意海岸は晴天だった...
この海岸とは本当に相性がいい。
シララの小道を歩くこと6分で積丹出岬灯台が見えてきた。
蒼い空に赤ハチマキの小さい灯台が映える。
いつの間にか空にはぽっかり白い雲が浮かんでいた。
女郎子岩と呼ばれる岩まで、30分の道のりが続く。
アップダウンが続く道だが、この風景を楽しみながら歩く。
空には雲が現れて来ていた...
蒼い海と女郎子岩を訪ねて
積丹出岬から女郎子岩まで約30分シララの小道を歩いて行く...
穴間の湾洞と呼ばれる付近を歩いている。
結構アップダウンが続く...
この海の色がたまらない。
笠泊の湾洞に出た。
ここまでくれば、女郎子岩まであと10分。
さすがに汗だくになってしまった。
そして、これが女郎子岩だ...
ここまで歩いて、約25分かかった。
この岩礁そのものにはそれほど感動しなかったが、ここまで歩いてきて本当に良かったと思う。
島武意海岸だけを見て、ここを立ち去るのは本当にもったいない。この蒼い海岸風景を楽しむために、このシララの小道を歩くことを勧めたい。
積丹出岬灯台が見えた。
灯台へ向かって坂道を駆け上がる...
蒼い空がきもちいい。
島武意海岸にも、もう陽が差しているだろうか?
小樽鰊御殿にも寄ってみた。
当然、早朝なので閉館されている。
北海道で第1号の文化財に指定された建物らしいが、特に関心も持てなかった。
さて、次へ進もう。
ナビの画面につづら折の道路の様子が映し出されていた。
道は結果的には舗装路の1.5車線道でそれほど酷いものではない。ただ作りは簡易的で、県道並ではない。
積丹出岬からの風景。
この出岬が積丹半島の最北端である。
空も海もどこまでも蒼かった。
女郎子岩から先のシララの小道は急に悪路となる。
歩く人も少ないのか、道は蜘蛛の巣に阻まれていたり、道が崩れていたり...
もっとすばらしい風景が見れないかと300mほど進んだが、道も海沿いを離れそうだったので、引き返すことにした。