そして、柏島を見下ろす風景。
天気は良くないけど、なんだか感動する風景だった。
ここはやはり四国で一番「最果て」を感じられる所じゃないだろうか。
県道7号は高知県に入ると道も良くなって2車線の道。
県境の脇本と言う場所にあった海岸付近にクルマを止めた。
誰もいない寂れた海岸。
はるか向こうに目的地の柏島が見えていた...
連休の夜ということでこれが最後の鯖だった。
ギリギリセーフで食べられたのだ。鯖定食は既になく、刺身定食用の最後のものだった。
今日は好きな由良半島を通りこし、愛南町の御荘からはいつも高茂岬を目指すのだが、今日は宿毛へ急ぐため「高知愛媛県道7号線宿毛城辺線」を進む。
愛媛最南端の県道7号を行く...
右には高茂岬が見えた。
まだ15時だというのに夕暮れのような雰囲気だった。
柏島そのものには何も無いのは知っているので、大堂の展望所へ向かった。
この空模様では絶景は望めないが...
駐車場にクルマを止めて、展望所へ歩く。柏島とは反対方向の大堂海岸の荒々しい海岸線が見えていた。
大堂展望台へはどれくらいいただろう。
あまり長い時間は居なかったような気がする。
駐車場に下っていく道。柏島を見下ろし歩いた...
柏島に別れを告げ、国道321号足摺サニーロードを東へ向かっていた。
大津付近の橋を走っている。ここの風景は何度も走り何故か気に入っている。
竜串海岸に付いた頃、すっかり空は暗くなっていた。
それでも、海岸を散策することにした。17時だった...
柏島は四国の西南端。この曇天のドライブの目的地はここだ。
宿毛の街を通って、国道321号へ入ってさらに南下。高知県道43号を西へ向かう。
そして、一切という場所についた。以前来たときは同じような曇天だったのだが、ここで突然日が差してきて素晴らしい風景が見れたのだ。今日は奇跡は起こりそうになかった。
柏島を見下ろして...
ボクのこの時の記憶はモノクローム。
旅の心地よい疲労感。遠くまで来た充実感があった。
そしてはるか沖には鵜来島(うぐるしま)が見える。
不気味な山容の島である。この島には道路は一切ない。人口は27人だという。
ボクはこの島を見るといつも仮面ライダーのショッカーの秘密基地がある島に違いないと思う...
柏島の養殖筏。ここではクロマグロなどが養殖されていると言う。
ここの養殖は漁師が釣り上げたマグロの幼魚を湾内で3年間育てているのだそうだ。
曇の日、夕刻の竜串海岸で旅を終える...
この日の竜串海岸の風景は晴れた日の風景よりボクの記憶に深く刻まれている。
誰もいない竜串海岸の風景はボクの旅の記憶にいつまでも残るだろう。
竜串を出ると既に夜だった。
土佐清水の街に向かって夕食をとって帰ることにした。
「あしずり」と言うお食事処だ。目的は土佐清水の名物「土佐の清水さば」である。
旅の終わり...
土佐清水での目的を果たし帰路に着く。
ナビをセットすると950Kmだった。1,000Km越えない距離は気分的に楽だ。
国道56号を須崎まで走って高知自動車道へ、高松自動車道は事故だったので、徳島自動車道へ、淡路PAに着いたのは23時だった。ここでこの旅初めて三脚を使おうと思ったのだが、自宅に忘れてきていたのをここで気がついた。
手すりにカメラを必死で押し付けてこの写真を撮った。明石大橋って美しいな...
東京へ着いたのは3日の朝6時。2,215Kmの旅だった。