関崎から夜明けの速吸瀬戸を見届けて、海峡をフェリーで渡る。
この日は、豊後水道の東側、愛媛西岸の半島を巡る旅。
寂しく海美しい由良半島、 雲が広がっていた高茂岬、そして高知の西の果て柏島で見た風景は...
あぁ、この風景を見るために今日は走ってきたんだ...
関崎から夜明けの速吸瀬戸を見届けて、海峡をフェリーで渡る。
この日は、豊後水道の東側、愛媛西岸の半島を巡る旅。
寂しく海美しい由良半島、 雲が広がっていた高茂岬、そして高知の西の果て柏島で見た風景は...
あぁ、この風景を見るために今日は走ってきたんだ...
ふたたび、夜明け前の関崎灯台へ...
暗闇を走ってたどり着いた AM5:55 の関崎灯台。
速吸瀬戸を照らす灯...
雲が風に流れていた。
速吸瀬戸を流れるひかりの線...
行きかう漁船の灯りだ。
高島の北には多くの漁船が集まっていた...
やはりこの灯台は美しい...
刻々と変わる空のいろ...
白く塗られた金属の灯台は、その姿を空になじませる。
徐々に明るくなる夜明けの風景
まもなく灯台の灯は落ちる...
四国上空にあった雲から太陽が顔を出す...
それにしても早朝から行きかう船の多いこと。
朱に染まる地の果て...
日の出の方向にはたしか四国カルストがあるはずだ...
これからこの海峡を渡ろう...
四国へ向け、佐賀関港を出航...
関崎から県道635号を佐賀関港へ向かう。
佐賀関港は半島の北側にあり、関アジ・関サバで有名な佐賀関漁港は半島の南側にある。
7:40に港に着いた。乗船手続きを済ませ、5台ほど並んだ乗船の列にZ4Mをつける。
朝陽がまぶしかった...
この日フェリーに乗ったクルマは8台だけだった。
乗船してさっそくデッキに出た。子供みたいだが、短距離のフェリーに乗るときはほとんどデッキにいる。
英語でのFerryのもともとの意味は「渡し船」「渡し場」の意味なのだ。
船室にいるほどの船旅じゃないってこと。
3日目 2007年11月25日 由良半島、高茂岬、そして柏島。海を巡る旅
旗を立てた漁船をてらす、かすかな陽。
潮の流れは速い...
AM 6:59 まもなく夜明けだ...
高島の北方にひさしのような雲が現れた。
朝陽がそれを朱に染める...
いまだ、海峡には陽はとどかない。
船は忙しく、ただ行きかう...
速吸瀬戸の夜明け
AM 7:02 夜が明ける...
今朝も四国は雲で見えない...
夜が明けてどのくらいの時間で、灯台の灯は消えるのだろうか...
南の空は今日も雲ひとつなかった。
朝陽を背に出航する...
港を出るまでは西に進み、若御子鼻で右に大きく舵を取って北東へ進む航路だ。
2007年二回目のこの航路。
どんな風景が見れるのだろうか...
佐賀関港を出て20分、関崎の突端に浮かぶ高島が見えてきた...
背後から太陽が昇っていく。
陽の光は、海面に黄金の道を作っていた...
朝、速吸瀬戸の風景
関崎の先端部を通過する...
灯台のシルエットが見えた。
断崖にあるあの美しい灯台で、すばらしい風景を見た...
朝陽が黄金に染める海...
陰影だけの世界。
波は複雑にそして速く動く...
後ろを振り返る...
関崎に別れを告げる。
大分の南部はすばらしいところだった...
ふたたび訪れることを、こころに決めた。
関崎灯台に別れを告げる...
四国へ向かう船に乗る。
佐賀関港へ向けZ4Mで走り出す...
朝陽が船を照らし、白い船体を朱に染める...
車載用のゲートが開けられる...
大煙突からの煙は南に流れていた。
四国行きの2便は、出航時間きっかりの8:00に出航した。
愛媛県の三崎へは9:10の到着だ。
この日に乗ったニュー豊予2は、
[総トン数]699トン
[自動車積載台数]乗用車換算 41台
[一等室]45名
[二等室]247名
[連続最大出力]2000PS×2
[航海速力]16.00ノット
というスペック。この航路の三艘はほとんど同じスペックの古い船である。
高島の北岸には漁船が集まっていた。
旗の色で所属する漁協がわかるのだろうか?
ここからでは旗の色は皆目わからないが...
船旅も半分が過ぎ、速吸瀬戸(豊予海峡)を越え、愛媛県に入った。
日本一長い半島佐田岬の先端、佐田岬灯台が見えてきた。
まさにここが四国最西端の地。
朝日が照りつけ、少々霞んでいた...
佐田岬南岸の船旅
三崎を8:30に出発したフェリーがこっちに向かってくる。
背後には佐田岬の尾根沿いにプロペラが続いていた...
すれ違う三崎発の2便。
船名はニュー豊予だった。
ボクが乗る船は、ニュー豊予2だ。
佐田岬半島は日本最大の断層である中央構造線の南縁に位置する。
見える風車群は三崎ウィンドパークである。
佐田岬半島のある伊方町には北西に遮る陸地がないため、風況が良く、風力発電に向いている。
現在60基の風車が佐田岬に設置されている。
9:08 三崎の港が近づいてきた。
定刻はより少し遅れて到着だ...
なんか、懐かしい場所にやってきたような気分だった...