浅春、九州、旅を終えて...
たとえば、豊後水道を眺めて走る豊後くろしおライン。
空の展望所で見た夜明け...
鶴御崎灯台が光る夜
夜明け前、青く広がっていく空...
静かな海、朱に染まる水平線
浅春の九州をめぐる旅。
8日と7時間の旅の総走行距離は5,358Kmだった...
Z4Mと九州を走るのは既に3回目。
走っても走っても、まだ見たい風景がある...
たとえば、錦江湾の入り口に鎮座する開聞岳を一望する西原展望台。
夕暮れに訪れたこの場所の風景...
湾を眼下に、これほど雄大で、感動的な風景に出会えた。
巻雲うすく広がる蒼い空
開聞岳の背後から海面を照らす陽...
どこまでも走ろう...
まだ見ぬ風景をさがして...
これを見て、あなたの旅のきっかけになればうれしいです。
さて、次の旅はどこへ...
日南フェニックスロードを北へ...
ぼんやりと晴れた海岸。
風は強かった。
そろそろ1時だった。出来ればこの旅は大分で終えたかったが、どうもムリそうだ。
宮崎から宮崎道で帰ることになりそうだ。
恋ヶ浦海岸を出て日南フェニックスロードを北上。
しばらく内陸部を通っていたが、名谷トンネルを抜けると海岸線のワインディングロードになる...
海岸線のワインディングを走る。
爽快だが、車線は狭いので対向車がはみ出してこないか注意が必要だ。
正面に鳥島が見えてきた。
野生猿が棲息する幸島も見えてきた。
ここの猿は芋を海水で洗って食べるそうだ。
この先の石波海岸は、日南海岸でも一番好きな海岸なのだ。
狭い迂回路を出て、恋ヶ浦海岸に降り立った。
正面の岬が道路災害があって通行止めになった小崎だ。
小崎の先端には展望台があって、この恋ヶ浦海岸を一望できたのだが...
石波海岸へ...
日南フェニックスロードらしい道。
数キロ続く、やしの木の並木を快走する。
右手には石波海岸があるはずなのだが、海岸樹林がどこまでも続いていて海岸を見ることは出来ない...
石波海岸を見下ろすパーキングに着いた...
晴れ渡ったこの海岸を見たかった。
石波海岸には鬱蒼とした亜熱帯樹林が広がっていて、簡単に人を寄せ付けない。この樹木は、石波の海岸樹林として国の天然記念物にも指定されているらしい。
砂浜へ降りていく通路を見つけた。
どこまでも遠浅の砂浜に立つ...
適度に締まった砂は歩きやすい。
足元には、打ち寄せる波が残した砂の文様が広がっていた。
風は強く吹いていた。
波しぶきが吹き付ける...
この海岸は潮流が複雑で危険な為、遊泳禁止なのだそうだ。
そんな海岸へ降りる人も無く、独りぼっちだった...
沖に島が3つ見える。
右から幸島、鳥島、築島である。
築島には人が住んでいるようだ。集落が見える。
平坦な砂浜は、波が引いても薄く水のベールが出来ていた...
この先の南郷で本当に好きな日南海岸は終わってしまう。
なぜだろう、旅の終わりにはいつも寂しさがある。
日南海岸のイメージからかけ離れている、寂しい風景だった...
日南フェニックスロードから宮崎道へ...
目井津漁港の海鮮レストランはまたも混んでいた。
あきらめて、のんびり走る。
日豊線と国道220号が交差する...日豊線は小倉駅から大分駅、延岡駅、宮崎駅を経由して鹿児島駅まで海沿いを行くすばらしい
ルートだ。
長期休暇でもあれば鉄道で九州東部を下る旅でもしてみたい...
堀切峠を越えて青島を過ぎると日南フェニックスロードの終点だ。
この付近はやしの並木が何キロも続く...
14:30を過ぎていた。
この先の宮崎ICから宮崎道へ入ろう。
やっぱり宮崎では天気に恵まれなかった...
宮崎道は霧島へ向かう...
正面に高千穂岳がうっすら見えてきた。
宮崎道は走る車が少ないなぁ。まぁ、福岡に向かうのに鹿児島経由と言うのも納得出来んな...と思っていたけど、地図を見てみると宮崎道はまったく鹿児島との県境を越えない。
う~む。宮崎自動車道という名前に偽りは無かった...
えびのJCTで九州自動車道に入った。
正面に国道221号のえびのループ橋が見えてきた。
ああ、あそこにも長いこといっていない。
どうしても山の道は後回しになってしまうな...
日豊線南郷の駅にたどり着く。
日南フェニックスロードは、ここを右折し国道220号に入る。
私の好きなフェニックスロードはここで終わってしまう。ここより北は交通量も多くそれほど好きじゃない。
浅春の九州にさよなら...
18:55に関門橋を通過する...
すっかり暗くなっていた。
これから先は、今年は雪の心配がなさそうなので中国道を走った...
何十キロも他の車に出会わない闇のドライブが続く。
吹田から名神高速、そして草津JCTから行きに走りそびれた新名神を走った...
新名神のトンネルは余裕あるつくり。片道2車線だが4台分の道路幅があった。この先の土山SAで夜食をとったのだが、これが失
敗。伊勢湾岸道で眠くてたまらなくなり、何度も仮眠を取ることになった。
6時頃、由比あたりを走行中...
夜が明けた。
東京までは、あと160Kmだ...
富士川SAを過ぎて富士山が見えてきた...
旅の終わりはなぜか元気が出てくる。このまま休憩無しで東京ICまで走った。
SAのスターバックス、24H営業してほしい...
宮崎ICから東京ICまで1,300Km、17時間の旅だった...
九州自動車道は流れが良かった。
しかし、博多を越えて山陽新幹線と併走する直方PA付近で事故渋滞...
この旅、行きも帰りも事故渋滞だ...
でも、水彩画のような空はきれいで不思議とイライラしなかった。