襟裳岬の鴇色の朝日からはじまった旅。
近づいている熱帯低気圧で海は荒れていた。黄金道路では潮をかぶり、曇天のナウマン街道を走って、北太平洋シーサイドラインで納沙布岬を目指した。
日没間際に訪れた野付半島の風景は、二度と出会うことのない風景だろう。
忘れられない旅の風景となった。
襟裳岬の鴇色の朝日からはじまった旅。
近づいている熱帯低気圧で海は荒れていた。黄金道路では潮をかぶり、曇天のナウマン街道を走って、北太平洋シーサイドラインで納沙布岬を目指した。
日没間際に訪れた野付半島の風景は、二度と出会うことのない風景だろう。
忘れられない旅の風景となった。
襟裳岬の朝
3日目の旅へ
道道34号から国道336号に入る。
太平洋東岸を走る国道336号は黄金道路と呼ばれる海沿いの道。
ここは望洋台。
黄金道路のルートを一望出来る場所である。
これから向かう北は霧にかすむ。
台風ははるか沖だが、海は荒れている。
国道336号、黄金道路、ナウマン国道を行く
国道336号から国道38号に入る。釧路は近い。
道の駅しらぬか恋問にてしばらく休憩。
天気もすぐれず、景色もすぐれない状況が続く。
かなり疲れていた...
3日目 2006年9月4日 黄金道路、北太平洋シーサイドラインを走り、野付半島で終末の風景を見た
4:48 AM 襟裳の朝。
宿を抜け出して、岬の展望台へ。
この日は雲が広がっていた。
なんともいえない色に空が染まる。
鴇色と言うのだろうか。
夜が明ける瞬間。
霧多布付近の見所の一つ、琵琶瀬展望台PAに到着。
海上に見える岩は眼鏡岩と呼ばれる奇岩だったが、最近崩れて眼鏡にみえなくなったとか...
湿原方向はあいにくの天気で曇っていた。
どうもボクは湿原と相性が悪い。
湿原で、すばらしい風景を見たことが無い。
琵琶瀬展望台で、同じS2000に乗って北海道を旅しているくあとろさんと出合った。
仙台から2週間の日程で来ているそうである。
しばらくS2000の話をしながら、海をバックに記念撮影をした。
この旅で初めて出合ったS2000だ。
霧多布岬へ向かう道
道道123号から道道1039号に入って、霧多布大橋を渡る。
霧多布岬の方向は晴れているが、逆方向は完全な曇り空。
念願の霧多布岬を見た
道道1039号の終点が霧多布岬である。
岬先端にのびる道。湯沸岬灯台。
そして灯台のバックには青い空。このときの青空はなんともいえない色だった。
写真よりもっと濃かったように思える。
湯沸岬灯台。
この灯台は夏は霧でほとんど使い物にならない。
併設されている音による霧信号所がフル稼働している。
本州にはあまりない、変わった形をしているこの灯台は、なんとも趣のある灯台だった。
この岬は、最果て感たっぷりの場所だ。
かすかな陽が、灯台をほんのり紅く染める。
釧路を越え厚岸へ向かう
ここは鯨浜と言われるところ。雄大な風景が広がる。
クルマで走っていてじっくり見たいという風景に何度か出合うものだが、ここもそういう感じの場所だった。
霧多布湿原を一望、琵琶瀬展望台
夏、この岬に霧が無いことはまれだそうだ。
今日はこのようにすじ雲が広がり秋の空のよう。
霧多布岬とは観光用に付けられた名前らしいが、正式名の湯沸岬を言うよりよっぽどピンと来る名前だと思う。
ここが普通観光客が入る岬の先端。
ムリすればその前まで行けそうな感じだが...いやいややめておこう。
この歌碑が墓標代わりになりそうである。
岬先端部から上がってきたところを振り返ってみる。
季節はずれのタンポポが咲いていた。
夏が過ぎていく...
5:04 AM
雲が多く、本来の日の出の時間から遅れて太陽が顔を出す。
海は荒れている。
太陽は日の出の一瞬見えたきりで、その後は曇空だった。
宿泊したみさき荘の後方がこれから向かう黄金道路の方向。
南から流れてくる雲が広がっている。
今日は晴れ男になれないみたいだ...
道道34号を北へ進む。
クルマは潮でべたべたびっしょりだ。
この先の黄金道路は去年は波を直接かぶったくらいの道路なので幌を締めたまま走り出した。
襟裳在住のキタキツネが送ってくれた。
黄金道路を走る車はほとんどなかった。
この道路はご覧のとおりの道路。
路面が濡れているのは波が道路まで上がってくるからである。
この道路は常に工事中のところが多い。
災害が起こっては治すの繰り返しだ。
この日も3箇所くらい工事中で片側通行だった。
海沿いを走る道は、だんだんとトンネルに切り替わってきている。そのうち全線トンネルになるかもしれないな。
黄金道路を広尾に抜けた。
走ってきた方向を見る。
海は、さらに波が強くなっている。
これから先、天気が好転してくれれば良いのだが...
広尾の街のセイコーマート。
去年も立ち寄ったような気がする。
天気がよければサンドイッチでも買って、海岸で海でも眺めながら食べようと思っていたけど今日それをやったら波でびしょぬれになってしまう。
国道336号は浦河町が起点で釧路市まで続く距離234.8kmの道路。
名前も襟裳国道、黄金道路、ナウマン国道と名を変える。
荒涼とした湿地帯をどこまでも続くナウマン国道。
今回こそ晴天の下走りたかったのだが、グレーの空が続くのみ。
釧路市内はそれなりに交通量があり、快適なドライブとは行かない。
通過は時間がかかって少々うんざり。
釧路からは国道44号に入り、厚岸に向かう。
道の駅厚岸グルメパークに到着。ここの食事は定評があるのだが、あいにく定休日だった。道の駅のレストランが定休とは...
道の駅からの展望。厚岸湾方向を眺める。
これから先は食事するところは無さそうだし、もしかすると根室まで我慢することになるかもしれないな...
道道123号の厚岸大橋を渡る。
南方は晴れてきた。
お願いだから、霧多布は晴れていて欲しい。
太平洋シーサイドラインと呼ばれる道道123号はすばらしい道だ。
このあたりは両側はどこまでも森で展望は開けないが、ファントゥドライブそのものだった。
やはり晴れると気持ちいい。気分も乗ってきて、眠気もどこかへ行ってしまった。
鯨浜にあるPAにて...ちょっと記念撮影。
右側にまっ平らな島が見える。小島と嶮暮帰島である。
昔、嶮暮帰島にはムツゴロウの動物王国があったんだとか...
灯台が見えてきた。
まもなく霧多布岬である。
昨年訪れた時は霧の中だった。
今日は景色が楽しめそうだ。
オレってやっぱり晴れ男かも...