旅の最高のスタート。

東北道をひたすら走って、到着した十和田湖。流れる雲に美しい湖面。

赤とんぼ飛ぶ初秋の風。湖面を揺らす...

そして、北の果てに連れて行ってくれる、青函航路のフェリーからの風景をボクは一生忘れない。

感動の風景、そして船旅を味わった北の大地への旅だった。

遙かなる北へ

AM0:00

煩わしい日常なんて忘れてしまおう。

荷物をS2000のトランクに投げ入れ、イグニッションキーを押す。

首都高荏原ICから2号目黒線、C1から5号池袋線、C2、S1で東北道に入る。

すこぶる快調。

今日は眠くならない。

AM4:54 東北道長者ヶ原SA付近を通過中。そろそろ夜が明けてくる。

実際の日の出は、AM5:16だった。

場所は一関IC付近。

津軽海峡を越えるフェリーは12:30出航。順調なペース。

時間があるので、十和田ICで降りて国道103号で十和田湖へ向かう。

6月の十和田湖は美しかった。今日はどんな風景を見せてくれるのだろうか...

十和田湖紫明亭展望台

発荷峠を目指して国道103号を北上する。

発荷峠直前に十和田カルデラ外輪山を走る県道2号の分岐がある。

展望台があるようなので行ってみた。

これが、紫明亭展望台である。7:44に到着した。

おぅ。これは...

思わず、口に言葉が出た。

この空、雲を映すこの湖面...

旅に出た開放感を味わっていた。

この場所には、ボク以外誰もいない。

うーん、北海道にまだたどり着いていないのに、素晴らしい景色を見たな~

ここはまだ秋田県だった。

十和田湖発荷峠の風景

紫明亭展望台で満足したので、発荷峠はパスしようかと迷ったが、この空だ。ここからも素晴らしい風景が見れそうな雰囲気だったので、結局立ち寄ってみた。

発荷峠から16mmの広角レンズで十和田湖を撮って見る。

今日は適当に雲があって、6月のピーカンより絵になる風景だ。

ここは、生出という交差点のパーキング。

桟橋があった。観光船が着いたりするのだろうか?

あまり使われている様子は無かった...

桟橋に座って、しばし休息。

気温は19度。

湖面に風はほとんど無いが、気持ちがいい空気だった。

美しきカルデラ湖。

青い空に、雲が流れる。澄みきった空気。

湖畔に映った白い雲がさざなみに揺れていた。

清々しいこの風景を前に、大きく息をして...

いつか見たかった風景に、

めぐり合った喜びを感じていた。

瞰湖台にてとんぼと戯れる

湖畔を走って、瞰湖台に着いた。

十和田湖を見下ろす風景。

この湖面の色彩。

湧き立つ雲を映して...

これから向かう北の地で、これを以上の風景が見れるのだろうか?

木製の手すりに赤とんぼがとまった...

もう秋なんだ...

近寄っても、このとんぼは逃げない。

十和田湖は単なるカルデラ湖じゃなく今でも活火山なのだそうだ。

カルデラが水で満ちているだけで、ここは活火山。

なんだか不思議な気がするな。

さて、そろそろ瞰湖台を後にすることにしよう。

今日は奥入瀬には寄らないつもり。

八甲田を巡る道

瞰湖台を出て、国道103号 子の口。ここを右に行くと奥入瀬だが今回は十和田湖沿いにもう少し進んで、国道102号の惣辺バイパスを行く。

ここは奥入瀬の混雑を迂回するバイパスとして作られた道だが、ごらんのような八甲田山を眺めダイナミックに走る山岳ハイウェイとなっている。

少々タイヤを泣かせて走ってしまった...

国道103号十和田ゴールドラインで青森市を目指す。

このあたりは走るだけで森林浴。

有名な温泉、湖沼が点在しており、改めてゆっくり来るべき場所なのだが、とにかく今回は海の向こうに行く為の単なる道程。先を急ぐ。

国道394号に入って、さらに県道40号を走る。八甲田山の北を巡るルート。

八甲田の山麓の緑の中を快適に進む。

1日目 2006年9月2日 遥かなる北を目指して...

駐車場には、単気筒のバイクの女の子とオレしかいない。

その娘はボクのS2000をじっと見ていた...

でも、話しかけたりはしない。

とにかく日常から離れて、人と話したくなんかないのサ。

この蒼い風景にどっぷり溶け込みたい。

十和田湖畔にて

発荷峠から湖畔へは結構急坂のワインディングである。

タイヤが鳴る。タイヤのグリップが落ちてきているようだ。そんなに攻めてはいない。

ゆったりドライブを楽しもう。この風景の中タイヤを鳴らしながら走るなんて野暮なことだから。

すばらしい天気、この天気が北海道でも続いてくれたら最高なのだが...

しかし、青森はいい道が多い。