佐田岬半島は陸の孤島だった。
四国から西へ40Km伸びる半島は急峻な山地が迫り平地はほとんどない。
中央構造線上にあるこの岬が北の瀬戸内海と宇和海を隔てている。豊後水道を挟んで、対岸九州の佐賀関へは14kmである。
佐田岬の南沖合い650 m付近にある岩礁は黄金碆と呼ばれ、潮流が速く座礁が絶えない。
その為、佐田岬灯台はこの岩礁を照射する光源も備えているそうだ。ボクは闇の中岩礁を照らすこの灯台を一度訪れたいと思っている。
この写真は、佐賀関へ向かう国道九四フェリーから撮ったもの。戦時中はこの豊予海峡全域が豊予要塞と言われる軍事拠点になっていたそうで、この灯台付近は秘密基地の雰囲気がする場所になっている。
今でもこの灯台への道は狭くそう容易くはない。道路は狭く、灯台への道もアップダウンの連続である。
でも必ず行ってみて欲しい。
四国の西の果てに立って潮流の向こうに遥か九州を眺めるのはわるくないから。