この岬にもあまりいいお天気には来ていないように思う。沖に見える鵜来島の形はなんか秘密基地っぽい感じがして好きだ。
どうして高茂岬ってツーリングの目的地として人気があるのかな?それほどの風景とは思えないんだけども。草地が広がる岬ってのがポイントなんだろうか?でも晴れた日には九州最東端、鶴御崎はよく見えるかもしれないね。
3日目 2011年10月9日 愛媛の海岸線をめぐって...
ツーリングマップルに、「高さ数十メートルの絶壁の一枚岩の下を走る」と書かれている場所。
ここがこの国道378号線のハイライト区間だ。
ボクはこの場所が好きで、ここを走るために国道378号線にやってくる。
愛南町まで戻って、国道56号をひたすら北上する。由良半島や県道37号をふたたび巡りたいものだが、少し時間がかかりすぎる。今日はもう帰らなきゃいけないんだ。国道56号から宇和島道路に入って宇和島の街をショートカットして北へ。
宇和島北から国道378号線へ向かった。ゆっくり巡る海沿いの道でボクが最も好きなのが国道378号線なのだ。
道の半分は1車線の狭路なのだが、最近改良が進んできてこのような快走区間も所々にある。
でも、基本的にはゆっくり流すのが気持ちいい道。潮風を浴びてオープンで流して下さい。
ただし、蜜柑の収穫シーズンは狭路ででっかいトラックとの離合があるのでご注意ください。今回も1車線区間で何台か出くわして何度もバックしました(^-^;
落石防止の金網を掛けられた岩塊が、道路の真横まで迫っている。
昔はもっとデンジャラスだったのだが、今では護岸工事もしっかりされていて、道が良くなっています。
この先には大崎鼻灯台があるのだが、今回は素通り。前回は天気は良くなかったのでもう一度寄ればよかったかも。
みかん畑が続く細い道と2車線道路が交互に繰り返されて、前方に三瓶の漁港が見えてきた...
三陸の海岸もこんな感じだったんだよな...とつぶやく。
晴れてはいるけれど、もやった空が予想される日。
宿毛から北へ向かう。この日楽しみにしているのは国道378号をゆっくり愉しんで走ることだ。
時間がれば、由良半島を再訪したり、県道37号県道246号などを走りたいところだが、時間がない。
佐田岬でも行ってみようか。何が見たいと言うわけじゃないけど...
三瓶漁港の漁協はちょっとタイムスリップをしたような感覚を覚える古い建物。
ここを国道は直角に右折する。
この道が広くなっているポイントにZ4Mをとめて、しばらく海を見ていました。
交通量はそこそこあって、行き交う何人かの地元の人に話しかけられました。漁師のオジサンは故障したと思ったらしい(^-^;
八幡浜から国道197号メロディラインで一気に三崎へ。そしてその先の県道256号で佐多三崎漁港まで一気に行く。
以前泊まったことのある民宿大岩に立ち寄って昼食。岬アジが美味でした。付近に三崎漁師物語という物産館でも昼食食べられますが、鮨は機械で握っているのでイマイチです。この日は閉まっていました。
夕やけこやけラインが海沿いから離れる手前のパーキングにクルマを止めて夕陽を見ていた。
弱い消えそうな夕陽だった。そして靄の中へ消えていく...
昼食後は佐田岬へ。2007年以来だ。豊後水道を渡るフェリーからは佐田岬灯台はよく見ているのだが...
以前来た時にはまだ無かった椿山展望台へ。近くからしか見ることの出来なかった佐田岬灯台を見下ろせるいい展望台だ。
そして、灯台へ... 上空は晴れ渡っていたのだな。
夜の高速を走っているといろんなことを考えるものだ。
なんとなく寂しい気分で走っていた。垂水の街の灯りがきれいだった。そして舞子トンネルへ消えていく...
いきなり、高茂岬へ向かう県道34号から始まる。宿毛から北上して愛南町へ。峠越えはずっと霧の中だった。
県道320号西海道路をすっ飛ばして県道34号へ写真は外泊の県道34号ここだけ路面が荒れ放題でずっと放置されている。この前後はきちんとした舗装だから、この道なんか事情あるんだろうけど、ボクが知ってる限りずっとこの状態です。
高茂岬に到着。来ているクルマはすべてカメラマン。鳥を撮りに来ている人たちです。カメラを持って岬の方へ歩き出すと、ジロジロ見られました。皆さんは鳥のいる逆方向を見てるんですね。
海は霞んでいた。
雲間からの陽の光が美しかった。
ここで朝ごはんを食べる。
宿毛のコンビニで買ったお弁当だった。
穏やかな海を見ながら走るが、離合できないトンネルもまだ残っている。
このようなのどかで、穏やかな海の風景を愉しみながら走る...
明浜のキレイな砂浜を越えたら、断崖が迫る道になってくる。
そして、そのまま北の八幡浜方面へ向かう...
海沿いを満喫した国道378号でした。写真は快走区間が多いですが、狭い区間が多く離合は絶対ありますのでご注意下さい。
ここで、写真を頼まれたカップルにこの案内看板を使って、すこし風景のレクチャー。
豊後水道、速吸の瀬戸、海を渡った佐賀関の話など...
灯台脇の漁業施設の隣には、戦中の要塞の跡が残る。
豊後水道は戦時中要塞化されていたので、ここや大分の海岸には多くの要塞跡が残っている。
三崎の街は秋祭りの真っ最中だった。
クルマをとめて見物をと思ったが、とめる場所なく先へ進むように促されたので結局素通り。
そのまま、国道378号夕やけこやけラインを走りだす...
海からの風を愉しんでゆっくり走っていた。
新長浜大橋を渡る。赤い鉄橋の長浜大橋は結構好きなのだが、今日は素通り。
下灘駅にも寄ろうと思っていたんだけど、ホームには鉄ちゃんの人だかりが...
夕陽狙いで来ている人が多いのだろう。
そらが夕ぐれっぽくなって、まもなくこの旅は終わる。
ボクは何をするために四国まで来たんだろうか?
メールが入っていた。Kが亡くなったと言う連絡だった。
伊予ICで松山道へ入った。そのまま高松自動車道で淡路へ渡る。中国道は渋滞していて、ここで仮眠をとった。
明石海峡大橋を見ているのはカップルばかりだったな。
中国道宝塚でお決まりの渋滞。新名神を越えて東名に入る...
3日と8時間の2,439Kmの四国の旅が終わった。なぜか旅に出たのがものすごく過去のことのように思えた...
突然出かけた短い旅。ボクが旅をすることに何の意味があるのでしょう?
多分ボクの人生そのものも大した意味は無いでしょう。
自分が生きた証を少しでも残したいだけかもしれない。
昔、友人と旅した四国の風景はボクの記憶に確かに残っていました。
これからも四国を旅するとその友人を思い出すでしょう。
たったそれだけのことです...