或る、夏の日。ボクは笹川流れを旅していた。
目眩がしそうなほどの強い陽射し
海沿いを行く道の傍らにエスをとめた
汗でぬれたポロシャツをガードロープに引っ掛けて
海へ向かって駆けて行こうとしていたその時...
甲高い警笛が突然響く
後ろから、唸るような赤い電気機関車の音
後につづく長いコンテナの貨物列車
どこまで行くんだろうか。
そしてボクは今日どこへ行くんだろう...
焼けたアスファルトがまぶしい
暑い夏に出会った一瞬の風景