朝霧の福島盆地から吾妻の山並みを駆け上がる
十月の山、木々はそれぞれ自らを彩る
不動沢の橋からつばくろ谷をのぞきこむ
夏にはイワツバメが飛びかう谷は
ちりばめる数え切れない色彩が埋めつくす
初秋、眼下80mの谷底は
彩度の高い記憶となってボクのまぶたに焼きついている