天気がすぐれない中、竜串の美しい海岸を巡って帰途につく。

四万十川の河口に立ち寄り、好きな海岸である入野浜で海を見て...

旅の終わりは寂しい。

瀬戸大橋を渡って旅を終えた...

早朝、足摺岬へ

中村で宿泊したホテルは最低だった...

5時にチェックアウトしようと思ったが、フロントに誰もいない。

チェックアウトに40分かかった...

この日の天気が良くないことはわかっていた。行き先が決まらないままなんとなく足摺岬に向かっていた...

岬に到着するとちょうど夜明けの時間だった...

足摺岬には何も無い...

何度も来ているけど、特にあまり何も感じたことは無い。

最果て感を感じることも無く、風景に感動することも無い...

どうしてなんだろう...

朝日が海を照らす...

太平洋に出来た一本の光の筋...

漁船がそれを横切っていく。

砂岩のところどころに化石が露出する。

ちょうど満潮の時間だったために、先端部までは行くことが出来なかった。

陽に照らされ茶色く染まる砂岩と軍艦のような岩のシルエット...

異様な光景が広がる...

竜串海中公園

桜浜でお茶を飲みながら海を見ていた。

思えば竜串には何度か来ているけど、ゆっくりしたことは無かった。

海岸を訪ねる旅ばかりだが、飽きることは無い...

遠くに見える足摺海底館に行ったことが無かったことに気がついて向かってみることにした...

海底館へ渡る歩道橋。

秘密基地への入り口のようだな...

などと、つぶやきながら歩く。

4日目 2007年11月26日 西土佐の海岸線を巡って帰途につく

灯台の散策路を歩く...

この灯台はあまり好きではない。形状が嫌いなのだ。

なんだこのロケット型のデザインは...

やはり好きになれないな...

などと、ブツブツ言いながら歩いた。

竜串の海岸をめぐる

この旅をしていたころ、歌姫というドラマが放送されていた。土佐清水の映画館が舞台のドラマである。

このドラマを見てもう一度土佐清水に行きたくなったのだ...

ドラマのオープニングで相武紗季が演じる、ヒロイン鈴が海に向かって祈るのがこの竜串海岸である...

竜串の一帯は砂岩と泥岩の層が波食、風食を受け形成されたものだ。

正面の岩は竜門の滝といわれる奇岩だ。

砂岩が棒状に海に向かって伸びている...

この一直線上に、丸みを帯びた節理が見られる大竹小竹は竜串を象徴する代表的な岩礁と言われる。

海底館から出て、対岸の竜串海岸を見る...

こちら側にも竜串海岸と同じような岩礁があった。

まもなく10時だった。

そろそろこの旅は終わりだ...

満足感は...あるね。

足摺サニーロードにお別れ...

足摺海岸を行く旧道は一部通行可能だが、落石がごろごろ転がっている...

オープンカーだと命がけだ...

近くの土佐西南大規模公園に立ち寄る。

先ほど行った四万十川の河口付近を見下ろす...

ここから見るとあまり大河の河口には見えなかった。

竜串の海岸は小一時間で巡ることができる。

最後はここ桜浜に出る。

波静かな美しい海岸である...

砂浜に座って竜串の美しい海を見ていた...

竜串湾の海の中には、テーブルサンゴやキクメイシなど、数々のサンゴが色あざやかに広がっているそうだ、しかしサンゴ群は年々衰退している。

温暖化による海水温の上昇はサンゴの成長には良いが、一方オニヒトデが増えてサンゴを食い荒らす...

集中豪雨によって竜串湾に流入する河川から大量の土砂が流れ込み、湾内のサンゴ群が深刻な被害を受ける...

どんどんバランスを失っていく自然がある...

土佐清水市営の駐車場からレスト竜串の駐車場までクルマで移

動。岬の先にある足摺海底館へ向かって歩く...

決していい天気ではないけれども、なんともいえない曇り空。きらいじゃない空だ。

瓦礫と砂が広がる河口。

外洋にそのままさらされている荒れた場所だった...

この先へは行かないように柵が立てられていた。

県道20号を南下して下田と言う集落が河口の町だった。

地図によると先端部は青砂島と書いてあった...

たどり着いた河口は荒涼としたところだった。

四万十川河口へ

公園の展望広がる駐車場から、伊の岬方面を望む...

スカッと展望の開けた気持ちがいい公園だった。

ここはもう一度晴れた日に来て見たい。

この後は土佐へ来たら必ず立ち寄る入野海岸へ県道42号で向かう。

この美しく広い海岸が近くにあるサーファーは幸せだろう。

空の雲は風にたなびき、その姿を変えている...

流木が砂浜に転がっていた...

足摺岬を後にし、足摺半島の西岸の県道27号を北へ向かう。

ところどころ整備され拡幅工事がされているが、基本的には離合困難な道路である。

東岸の一部ほどは酷くは無いけれど、バックが苦手な人は県道348号足摺スカイラインを通ったほうが良い。

土佐清水の町で休もうと思ったが、特に喫茶店も発見できずそのまま竜串に向かうことになった...

海底から見た海の様子...

やはり、見るなら海底まで光の届く晴れた日が良い...

カラフルな魚は多数いたものの、写真はモノクロームのように写っている。

竜串海岸を離れて、帰途に着く...

ナビを自宅にセットする。970Kmだった。

1,000Km以下なのが意外で、遠距離のツーリングの帰りに感じるちょっとした絶望感は無かった。

かなり気が楽だった。

なのでさらに西へ向かった...

大津大橋を渡る...

今回の足摺海岸は曇り空だけだった。

暗い海岸線を静かに走った...

国道321号で宿毛へ、国道56号を須崎まで行って高知道に乗る予定だった...

中村の渡川大橋を渡って気が変わる。

県道20号を南へ...

四万十川の河口を目指した。

県道42号沿いは美しい砂浜が続く...

たどり着いた入野浜の空は雲がそよいでいた...

入野浜にて...

旅の終わりにみたこの砂浜の風景...

波音と風の音を聞きながら空を仰ぐ...

そらに吸い込まれそうになる。

帰りたくなくて、僕は座り込んでしまった...

入野浜から国道58号を須崎まで約68Kmひた走り、高知自動車道に入った。

東京への帰路、カーナビは徳島道経由を指示したが、私は瀬戸中央道を走りたかったので高松道へ向かった...

瀬戸中央道与島PAから西を見た。

右が本島、左が牛島...

瀬戸内を行きかう船。雲間から漏れる陽がきれいだった...

瀬戸内の島々、旅の終わり

北備讃瀬戸大橋、南備讃瀬戸大橋、与島橋と四国までつづく...

瀬戸大橋の好きなところは大規模なつり橋ではなく、写真では霞んでいるが、羽佐島と与島を結ぶ連続トラス橋こそが魅力だ。これほどの規模のトラス橋はそうそう無いのだ...

与島SAを出て、岩黒島橋、櫃石島橋、下津井瀬戸大橋を渡って本州へたどり着く。

中国道は宝塚でお決まりの大渋滞。名神は一宮でも渋滞。

この旅は、3泊4日で2,851Km。海を満喫した旅でした。