浅春の九州 2008/3 九州
 

開聞岳、錦江湾、そして黄昏...

ゆうぐれの西原台をあとにして...

夕刻の海岸線を走り、最南端のホテルへ...

標高773mから一気に下っていく...

夕陽に向かって走る。

正面に開聞岳...

Z4Mのボンネットはまぶしい太陽が反射していた...

PM 6:30 そろそろ宿に向かおう。

ここから今日泊まるホテル佐多岬までは、まだ25Kmある。

Z4Mに乗り込んだ。

ルームミラーに映った彩度の高い空。

もう一度目に焼き付けて、ギアを入れた...

18時を過ぎ、かなり暗くなってきた。

この日の日没は18:30だった。ここからの道路事情もよくわからないので、明るいうちに山を降りる事にした...

しかし、最後までここで夕陽を眺めていたかった。

黄昏の時...

夕日の道の先には海の富士

空を舞う雲...

日没が思っていたより早い...

大浜海岸にたどり着いた瞬間が日没だった。

カメラをつかんで砂浜へ走ったが...

ここまで空の色彩が変化してくれるとは思ってなかった...

ここパノラマパーク西原台はパラグライダーで有名な場所らしい。

ここからテイクオフして、対岸の山川まで飛んで行けたら...

伊座敷の街を越えて、佐多街道は県道68号に移る。

すっかり暗くなってヘッドライトを点灯する。

今回の旅で何度も立ち寄った、ふれあいパーク佐多にて海を見る...

既に19時とかなり暗かったのだが、さすがに最近のデジタル一眼は優秀。

三脚出すのはめんどくさいので、展望台の手すりにカメラを押し付けて撮ったのだが、なんら問題なく撮れていた。

開聞岳の「かいもん」は海の門の意味があるという。

錦江湾の入り口にあるこの端正な山は、この海を見守っている...

金色に眩しく光る海。

漁をする漁船がただ一艘、浮かんでいた...

夕陽は既に空に無い...

砂浜から見た空は、紅く...そして蒼く...

開聞岳は陰だけを示していた。

夕暮れの海岸へ...

国道269号は山間部から海沿いに向かう...

あぁ、夕陽が開聞岳に落ちていく。

空全体があかく染まってきた。

夕陽に浮かび上がる、やしの木のシルエット...  

ドライブの忘れられない一瞬。

陽が沈んだ方向をいつまでも眺めているのが好きだ...

空の色彩が感動的に変化していくから。

その変化は場所によっても違うし、季節によっても違う...

この先の海は東シナ海。

右に開聞岳。

この風景を目に焼き付けよう...

国道269号の終点は伊座敷という街。伊座敷の先の県道68号は内陸部を走る...

海と別れる伊座敷の手前、佐多隧道あたりで一度Z4Mをとめた。

さっきまで赤く染まっていた空は、赤みが抜けてきていた...

さらに暗くなってきた。船の往来は結構あるものだ。沖を行く船の灯りが印象的だった...

時を忘れて海を見ていたら、空はすっかり星空になってしまった...

Z4Mに乗り込み、全く往来の無い県道68号を宿へ向かう...

芝生の上に置かれた岩。

その岩に座って、この風景を愉しむ。

好きな音楽を聞きながら...

至福の時間を過ごす。

この風景を見れただけでもこの旅に出た価値がある。

なぁ、そうだろう?

自問自答する自分がいた...

国道269号にある西原展望台へのカンバンである。

ここから、西原展望台へ入っていくのが一番カンタンなルートだろう。私が辿ったルートはわけわからなすぎる...

ただしこのカンバンの先はイマイチ頼りない板っきれのカンバンしかないので、見落とさずに進まなければならない。

西原展望台入り口の木製ゲートをくぐる。

このパノラマパーク西原台のゲートが展望台への目印だ。

すっかり到着が遅くなってしまったが、ホテル佐多岬に到着。

旅の中で宿に着くという瞬間は、なんとなくほっとするものだ。

本土最南端のホテルは、研修所の雰囲気といえばわかってもらえるだろうか。

清潔だが味気ない客室から大泊港が見下ろせる...

眼下には、月明かりが作る海面の光の道。

打ち寄せる波でちょっと光の道はカーブしていた...