ノシャップ岬から海沿いに道道254号を走り、そしてお目当ての道道106号に入る。

ここはサロベツ原野の海沿いを真っ直ぐに貫く道である。

海岸線に下りてみた。

流木が砂浜に打ち付けられている。

どこまでも真っ直ぐの道を真っ直ぐ走る

この道路の気持ちよさは、言葉にするのが難しい。

ぶっ飛ばして走るのは野暮だし、とろとろゆっくり走る道でもない。

適度なスピードで風を感じて走るのがいちばんこの道を楽しめるだろう。

北海道の大地を、風を、感じて走る。

オープンカーの醍醐味だ。

礼文島にまさに日没する瞬間。

蒼かった空が一気に紫に染まっていく。

日没後、道道106号を稚内へ向かう。

途中の坂ノ下PAで利尻富士を眺める。

今日は350Kmの道のりを走って来て本当に良かった。

明日もすばらしい風景に出会えるといいな。

一日の旅の終わり。利尻、礼文の夕陽を眺める

稚内まで29Km、抜海まで11Kmの地点。夕来(ゆうくる)。

ここにクルマを停めて、日没を待つ。

空はどこまでも蒼い。

どこまでも真っ直ぐの道に立つ。

あたまが空っぽになって、立ちつくす...

プロペラの行進

すすきが風にたなびいて、利尻富士には日が落ちていく。

全てが金色に輝いている。

利尻富士に落ちていく夕陽

この辺りは雨が先ほどまで降っていたのだろうか...

ロールにまとまられた牧草がころがる牧草地には水溜りが出来ていた。

礼文島の南端に日が落ちていくようだ。

風景が夕陽に染まっていく瞬間...

ここの正式名称はオトンルイ風力発電所という。出力750Kwの風車が28基(総出力21,000Kw)南北方向一列に並んで設置されていて、約3.1kmに渡って等間隔で風車が並んでいる。

風車の数では宗谷丘陵が上(宗谷岬ウインドファーム57基)だろうが、これほど整然と並んでいるところはここ以外には無いんじゃないだろうか?

道道106号を走っていると、まるでプロペラが行進してきている様だ!

とにかくスケールを感じる風景である。

道道106号の名物となっている、風力発電の風車群。

ここの風車は実に整列して等間隔に並んでいる。

まもなく、日が沈む。

幸運にも北海道に来てから毎日日没を見ることが出来ている。

利尻が朱に染まっていく...

さぁ、日没をどこで眺めるか...場所を探そう。